土地区画整理を組合施行 宮城県 名取市内で機運高まる スマートIC周辺45haなど 事業実施は24年度以降

[2023/1/18 宮城版]
 名取市内で組合施行による土地区画整理事業の機運が高まっている。仙台東部道路名取中央スマートインターチェンジ(スマートIC)周辺では組合設立準備委員会が立ち上がっており、約45haを対象に物流・商業・住宅地の整備を計画。2024年5月を見込む市街化区域編入後以降、組合を設立し、事業実施となる見通し。他に高舘熊野堂地区などでも事業が計画されている。

 名取中央スマートIC周辺では、イオンモール名取の南側で名取市増田字大畔他の約45haを対象に事業が計画されている。現地は農地となっており、隣接する飯野坂地区で別の組合施行の土地区画整理事業が進んでいる。

 大畔他では、スマートICはじめ国道4号や仙台空港アクセス鉄道「杜せきのした駅」、イオンモールに近接する立地を生かした新市街地の整備を想定。地権者110人で構成する名取市名取中央スマートインター周辺土地区画整理組合設立準備委員会(佐藤富志雄委員長)が事業化に向けて準備を進めているところだ。

 市でも機運の高まりを受け、事業地の市街化区域編入を目指して県と協議を行っている。24年5月告示を見込む県仙塩広域都市計画区域(区域マスタープラン)の定期見直しで位置付けられれば、組合を立ち上げ、事業実施となる。現段階での事業期間は29年度までを想定している。

 事業化に向けたコンサル業務はオオバ(東北支店・仙台市青葉区)が担当。準備委員会の設立支援のほか、測量や地質調査、基本設計、事業管理などを担っている。

 このほか名取では、市の北側で仙台市に接する高舘熊野堂地区でも組合施行による土地区画整理事業が計画されている。地権者108人で構成する名取市高舘熊野堂・吉田土地区画整理組合設立準備委員会(菱沼善一委員長)が主体となる。事業では21年12月に開通した市道熊野堂柳生線沿線で農地などの約27haを対象に、イオンタウンを中心に住宅地の形成を目指す。こちらも24年5月の市街化区域編入後に組合設立・事業実施が想定される。

 また市のほぼ中心部となる増田西地区や、仙台市境となる上余田地区でも組合施行による土地区画整理事業が検討されている。

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