建設地は結城南中 小学校統合 計画の中間報告を公表(結城市)

[2023/1/12 茨城版]
 結城市は、結城南中学校区新設校整備事業で、基本構想・基本計画の中間報告書をまとめた。それによると、統合小学校は結城南中学校の敷地内に新設する方向性を示した。また、新統合小学校と中学校を渡り廊下で接続することで、施設一体型の小中一貫型小学校・中学校とする。この中間報告書をもとに、今月は地元説明会を開催するほか、2月ごろにはパブリックコメントで地域住民の意見を募集する予定。これらの意見を反映して3月末までに基本構想・基本計画をまとめる。23年度からは基本設計に着手。25-26年度の2カ年で建設工事を実施し、27年4月に開校する見通しだ。

 市では児童数や生徒数の減少に伴い、小・中学校の小規模化が進行している。そのようななか、学校を集団生活で人間関係を築いていく場とするとともに、快適な教育環境の整備や特色ある魅力的な施設とすることを目的に、学校再編に取り組んでいる。

 学校再編の第1弾として、結城南中学校区内にある絹川小と江川北小、江川南小、山川小、上山川小の5校を統合することになった。本年度は、「結城南中学校区新設校推進委員会(委員長・小嶋睦常磐大学特任教授)」を立ち上げ、5回に渡って委員会を開催して検討を重ねてきた。新設校の基本構想・基本計画策定業務は、桂設計(東京都新宿区)が担当している。

 検討の結果、統合小学校は、大木地内に立地する結城南中学校の敷地内に新設することになった。敷地面積は6万5657平方mとなり、小学校は敷地西側にあるプールを解体した跡地に建設する計画となる。

 校舎棟は2階建てを想定する。開校時の児童数は472人を見込み、普通教室15クラスと特別支援教室9クラスのほか、特別教室、ランチルーム、各クラスごとのワークスペース、体育館などを設ける。また、中学生との共同利用によるメディアセンターを配置し、小中一貫校のシンボルとなる施設とする。

 このほか、放課後児童クラブは敷地内に整備する計画。また、プールについては、民間への委託を検討していく。

 また、結城南中学校の既存校舎は建築後約50年が経過しており、耐用年数を迎えるころには校舎の建て替えが必要となる。このため、今回の整備では小学校を単独で建設し、既存施設は当面の間、中学生のみで継続使用することを決定。将来的には、中学校施設の建て替えも想定しているという。中学校の既存施設の規模はRC造3階建て、延べ面積は1万2632平方mとなる。普通教室9クラス、特別支援教室5クラスのほか、特別教室12室、体育館、武道場などがある。

 開校までのスケジュールは、23-24年度で基本・実施設計を策定する。また、23年度に敷地測量、24年度に地盤調査を行う。工事については、25-26年度で建設工事と外構工事を実施する。開校時期は27年4月になる見通しだ。

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