23年度予算要求 中央コミセン再整備へ実施設計 (千葉市)
[2023/1/6 千葉版]
千葉市は、2023年度各局予算要求の概要を発表した。一般会計では都市局と建設局が前年度予算に比べ10%増を超える見積額を要望している。主要事業では、千葉中央コミュニティセンターの再整備に向けた実施設計のほか、ZOZOマリンスタジアムの基本構想・基本計画の策定などに着手する方向性が盛り込まれている。
この予算要求は、各事業の所管局長が23年度の事業に必要だと思われる経費を市長に要求した見積額としてとりまとめた。一般会計は見積総額5124億円となり、前年度予算に比べて4.9%増加している。
部局別にみると、都市局が対前年度比11.7%増の231億5800万円、建設局が同13.4%増の356億8300万円をそれぞれ要求。市財政課によると、市の最上位計画となる総合計画・第1次実施計画の初年度に当たるため、要求額が膨らむ傾向にあるという。
新規事業では、脱炭素先行地域の推進に6億2000万円を要望。環境省に選定された脱炭素先行地域事業を本格化するため、ZEH住宅群の整備や清掃工場の余剰電力の活用、市有施設への太陽光発電設備の導入などを進めていく。
屋外パラスポーツのニーズ調査に300万円を計上。将来の屋外スポーツ施設の整備に向け、屋外パラスポーツの実施状況やニーズを調査する。
継続事業では、千葉中央コミュニティセンター再整備の委託料として、実施設計業務に2億3000万円、コンストラクションマネジメント業務に2000万円、実施設計技術協力業務に100万円をそれぞれ要求する。
千葉マリンスタジアム(建替・改修)の基本構想・基本計画策定について40万円を要望。老朽化が進むZOZOマリンスタジアムの今後のあり方を示すため、将来像や具体的な取り組みを検討していく。
新市民会館の整備に1億8300万円を計上。市民会館を建て替えるための実施設計に着手する考えだ。
新病院の整備で46億9200万円を求める。美浜区の幕張新都心若葉住宅地区に333床規模の新病院をECI方式で建設する計画。実施設計業務は日建設計、実施設計技術協力業務は鹿島・鵜沢JVが担当している。
中等教育学校の整備に8億0400万円を要求。中等教育学校の移行に伴い、市立稲毛高等学校・附属中学校の大規模改造工事を進めていく。
新設校の建設では実施設計や杭打工事で2億1300万円の予算化を要望。幕張新都心若葉住宅地区に延べ8500平方m規模の小学校を新設する計画で、26年度の開校を目指す。
都市計画道路の整備では、磯辺茂呂町線に14億8000万円、塩田町誉田町線に12億3100万円、幕張本郷松波線に6億2400万円、本町星久喜町線に3億7700万円、誉田駅前線に3億4200万円をそれぞれ求めている。
次期最終処分場の整備に2200万円を求め、建設候補地の検討を本格化する。特別史跡加曽利貝塚新博物館に1億4700万円を盛り込み、施設整備を進めていく。
予算編成のスケジュールをみると、今月中旬までに市長報告・査定を実施し、財政局長が内示。市長復活査定・示達などを経て、2月中旬に予算案を公表する予定だ。