建設工事126件を発注 地震・豪雨復旧が多数(宮城県出納局)

[2023/1/6 宮城版]
 宮城県出納局は2022年度第4四半期の発注予定を発表した。すでに入札公告済みの案件を含め、1月1日時点で建設工事を126件、建設関連業務を40件発注する方針。昨年3月の福島県沖地震で被災した宮城県総合運動公園(利府町)の総合プールについて、災害復旧工事を発注する。また、7月豪雨災害で被災した河川施設の復旧工事を重点的に発注する。

 建設工事の発注予定を見ると、予定価格が250万円以上となる案件は126件(本庁43件+出先機関83件)ある。7月豪雨災害の案件が大幅に増えたことで、前年同期より70件多い。本年度当初の発表からは、468件減った。

 主な部局の所管件数は、土木部が66件(本庁11件+出先機関55件)、農政部が2件(本庁1件+出先機関1件)、水産林政部が23件(本庁1件+出先機関22件)、企業局が2件(出先機関のみ)、教育庁が12件(本庁11件+出先機関1件)、県警本部が9件(本庁のみ)となった。

 福島県沖地震で被災した宮城県総合運動公園の総合プールについて、土木部は1月中に「総合運動公園総合プールほか3件災害復旧工事」の一般競争入札を公告する。

 総合プールは激震によって天井部分が湾曲し、飛び込みプール側の天井パネルが落下した。これらの内装および被災した設備を改修する。工期は約11カ月、概算工事費は4億円を見込んでいる。

 宮城県総合運動公園の施設では、被害が甚大だった宮城スタジアムの災害復旧工事3件が、すでに入札公告されている。1月26日に開札する。

 7月豪雨災害の復旧に向けて、管内で川などの被害が大きかった北部土木事務所は19件の災害復旧工事を発注する。北部土木事務所栗原地域事務所も12件の災害復旧工事を発注する。

 このうち、北部土木事務所は加美町下多田川を流れる多田川の復旧に向けて「多田川外河川災害復旧工事」を1月中に発注するほか、加美町下狼塚の護岸を復旧する「多田川河川災害復旧工事」も1月中に発注する。北部土木事務所栗原地域事務所は栗原市築館萩沢を流れる荒川の復旧に向けて「荒川河川災害復旧工事」を1月中に発注する。

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