1次審査 4社が通過 2月に委託者特定 松島高校設計プロポ(宮城県土木部)
[2022/12/28 宮城版]
宮城県土木部は12月27日、松島高校(松島町)の校舎改築に係る設計業務のプロポーザルについて、1次審査の通過者を発表した。関・空間設計(仙台市青葉区)ら4社をプロポーザル提案者に選定し、技術提案書の提出を求める。2023年2月中に2次審査を行い、設計業務の委託者を特定する。
土木部が手続きを進めているのは「松島高校舎等改築設計業務委託」の公募型プロポーザル。一級建築士事務所として登録している事業者を対象に、参加申請書を12月16日まで受け付けた。
プロポーザルには関・空間設計をはじめ▽教育施設研究所(東北事務所・仙台市青葉区)▽昭和設計(仙台事務所・仙台市青葉区)▽楠山設計(仙台市青葉区)──の4社から応募があった。1次審査として技術者の実績、資格などを評価した結果、4社全てを「プロポーザル提案者」として選定した。
4社には23年1月24日までに技術提案書を提出してもらう。2次審査を2月2日に開き、技術提案書の内容をもとにヒアリングする。技術提案を求める評価テーマには[1]周辺の住環境と敷地の有効活用に配慮した配置計画[2]学校の特色を活かした魅力的な学習環境の整備に資する建築計画[3]ライフサイクルコストの低減に配慮した建築計画──の3点を挙げている。
委託候補者の選定結果は、2月6日に発表する予定。
松島高校の学校施設は老朽化しているため、18年度から改築事業に着手した。先に体育館、部室棟、弓道場などの工事を進め、21年度に完成した。本年度からは普通教室、特別教室などの建て替えに向けて、設計に取り掛かる。
現時点では、敷地の南西側にあるソフトボール場内に、普通教室や特別教室など延べ7200平方m規模の新校舎を建設する。完成後、続いて既存校舎棟と生徒会館、柔剣道場など延べ8600平方mの建物を解体する。跡地にはソフトボール場、テニスコートなどを整備する。
設計の委託者には、改築する校舎やソフトボール場、テニスコートなどの設計と、解体する既存校舎などの設計を25年3月14日までにまとめてもらう。工事費は税込み46億円と試算している。