蓮沼海浜と富津公園 賑わい空間など整備の方向性まとまる(千葉県県土整備部)
[2022/12/27 千葉版]
千葉県県土整備部は、老朽化が進む蓮沼海浜公園(山武市)と富津公園(富津市)について、「整備等の基本的な考え方」(基本方針)の方向性案をとりまとめた。蓮沼海浜公園では、自然豊かなレジャー&リゾート空間に、富津公園では、自然豊かなアクティビティと賑わい空間を創出する方針を示している。「基本的な考え方」の素案をまとめ、2023年2月にパブリックコメントを実施する予定だ。
方向性案は、26日に千葉市内で開催した第3回目の「整備等の基本的な考え方」検討会議で、それぞれ明らかにした。
蓮沼海浜公園については、海に近接した立地を最大限に生かすことで、県外からも誘致可能な魅力ある公園となるよう整備する。基本方針のテーマには「九十九里の魅力を感じることができる自然豊かなレジャー&リゾート空間を創出」を設定。基本方針の方向性案として▽賑わいの創出▽レジャー・アクティビティ▽海辺の活用▽豊かな自然・憩い──の4つを定めている。
このうち、「賑わいの創出」では、宿泊施設や飲食施設など、日常を忘れゆっくり楽しむことができる、九十九里を代表をするような場を創設。「レジャー・アクティビティ」では、蓮沼ウォーター・ガーデン施設の充実を図ることで集客力を向上。海・公園・保安林が一体となった空間を創出する。
一方、富津公園については、海に接した特殊な形状を最大限に活かすことで、県外からも誘客可能な魅力をある公園となるよう整備。基本方針のテーマは「海と森の魅力を感じながら自然豊かなアクティビティと賑わい空間を創出」とし、基本方針の方向性案として▽見事な眺望▽賑わい創出・アクティビティ▽豊かな自然・憩い──の3つを定める。
このうち、「見事な眺望」では、展望施設や休憩所など、景観を楽しみながら飲食や休憩ができる施設を導入する。「賑わい創出・アクティビティ」では、屋内プールやキャンプ場などの施設を再整備するとともに、宿泊施設や温浴施設など、公園の拠点となる施設の整備を検討する。
第4回目の会合は、パブコメ後の3月ごろ開催する予定。