国道4号築館BP 橋梁新設で予備設計 入札参加は来月20日まで(仙台河川国道)
[2022/12/24 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は国道4号築館バイパス(BP)の未開通となっている延長1.6km区間について、道路詳細設計業務と橋梁予備設計業務の2件を一般競争入札で委託する。2件とも23日付で入札手続きを公告しており、来年1月20日まで参加申請書、2月20日まで入札を受け付け、翌21日に開札する。橋梁は迫川橋(仮称)で377mを想定しており、BP道路の一部として迫川に架設する。
築館BPは栗原市築館字赤坂から、築館字城生野までの延長6.4kmを整備する。起点から市道栗原中央線までの延長4.8kmが4車線、そこから終点までの延長1.6kmが2車線とする計画で、全体事業費に180億円を試算している。
1983年に事業着手し、2015年度までに築館外南沢の国道4号から、栗原中央線までに至る延長3.8kmが暫定2車線で開通済み。築館外南沢の国道4号から築館インターチェンジ方面の起点までに至る延長1kmは2車線となっている。用地進捗率は約77%、事業進捗率は約52%。
今後は栗原中央線から終点までの延長約1.6km区間を優先的に整備する。全幅は14.5mを確保する。この区間には迫川に橋梁を新設する。23日付で入札公告した道路の詳細設計と橋梁の予備設計は、この区間が業務対象となる。道路の詳細設計には延長1.6kmの道路以外に、平面交差点と一般構造物の詳細設計も含まれる。
設計業務は2件とも履行期間が2023年12月25日まで。入札の参加資格は単体企業か設計JVで、東北地方整備局から土木関係建設コンサルタント業務の資格認定を受けていることなど。橋梁の予備設計はBIM/CIM活用業務(発注者指定型)となっている。
迫川橋は今後に設計をまとめるため、橋長などが変更になる可能性がある。未供用区間の事業費は45億円で、内訳を見ると橋梁費に36億円、改良舗装費に6億円、用地費に3億円を見込んでいる。
優先的に整備する終点側に関しては、国指定史跡「入り沢遺跡」を回避しながら築館城生野で国道4号へと接続させる形にルートを見直し、先月に県が都市計画決定した。
築館BPは全線が2車線で結ばれた後、最終的に栗原中央線から起点側の区間を4車線に改良する計画となっている。過去には同BPの予備設計をセントラルコンサルタント(東北支社・仙台市青葉区)や復建技術コンサルタント(仙台市青葉区)に委託した。