真岡南BPで地盤改良 12月補正 道路ネットワーク強化へ(栃木県道路整備課)

[2022/12/22 栃木版]

 県は12月の補正予算で、公共事業費に269億4411万円を追加した。このうち道路整備には51億7900万円を配分し、国道408号の宇都宮高根沢バイパスや真岡宇都宮バイパス、真岡南バイパス、および主要地方道大田原氏家線親園佐久山バイパスや主要地方道西那須野那須線黒磯那須バイパスなど、合計46カ所の事業費を増額している。主に道路ネットワークの強化に向けた事業を推進する考えで、宇都宮高根沢バイパスでは橋梁下部工工事など、真岡宇都宮バイパスと真岡南バイパスでは地盤改良工事を計画。親園佐久山バイパスと黒磯那須バイパスでは、橋梁上部工の23年度分の事業費を前倒して計上している。

 今回の補正では、補助事業で20カ所を計画し、事業費41億3400万円を配分した。主な箇所を見ると、交通円滑化に向けては国道408号の宇都宮高根沢バイパスで橋梁下部工工事、真岡宇都宮バイパスと真岡南バイパスで交差点立体化に向けた地盤改良工事を実施する。

 また無電柱化は、主要地方道那須黒羽茂木線の茂木工区や県道烏山停車場線の中央工区など6カ所で、電線共同溝工事や用地調査などを計画。交通安全対策は、国道119号の徳次郎西工区や主要地方道鹿沼日光線の下沢南工区、県道唐沢山公園線の犬伏新町工区などあわせて10カ所で歩道整備工事を行う。

 社会資本整備総合交付金事業では、21カ所の整備に9億5500万円を予算化した。このうち、本年度に事業化した県道栃木環状線1路線の今泉町工区は、用地調査を推進。また、主要地方道大田原氏家線の親園佐久山バイパスは箒川橋(仮称)の上部工、主要地方道西那須野那須線の黒磯那須バイパスは那珂川橋(仮称)の上部工で、来年度分の事業費を前倒して確保した。

 なお、箒川橋(仮称)は川田・巴JVが5億7000万円で、那珂川橋(仮称)は川田・巴・古河JVが16億2600万円で落札しており、箒川橋は560日間、那珂川橋は615日間の工期でそれぞれ施工する。

 防災・安全交付金には9000万円を計上し、災害に強い道路に向けて整備を推進する。主要地方道川俣温泉川治線の日向工区や、主要地方道矢板那須線の堰場工区など、計5カ所で道路改良工事などを計画する。

 補正予算で事業費を追加した主な箇所は次の通り。(▽箇所名・工区・市町村=事業内容)
【補助事業】
〈交通円滑化〉
▽国道408号・宇都宮高根沢BP(宇都宮市、高根沢町)=橋梁下部工工事ほか
▽国道408号・真岡宇都宮BP(宇都宮市)=地盤改良工事
▽国道408号・真岡南BP(真岡市)=地盤改良工事
〈地域連携〉
▽国道294号・二宮拡幅(真岡市)=歩道橋工事
〈無電柱化〉
▽主要地方道那須黒羽茂木線・茂木工区(茂木町)=電線共同溝工事
▽国道352号・大師町工区(壬生町)=用地調査
▽一般県道烏山停車場線・中央工区(那須烏山市)=電線共同溝工事
〈交通安全対策〉
▽国道119号・徳次郎西工区(宇都宮市)=歩道整備工事
▽主要地方道鹿沼日光線・下沢南工区(鹿沼市)=歩道整備工事

 一般県道唐沢山公園線・犬伏新町工区(佐野市)=歩道整備工事
【社会資本整備総合交付金】
〈拠点間の連携・交流を支えるとちぎの道づくり〉
▽一般県道栃木環状線・今泉町工区(栃木市)=用地調査
▽主要地方道矢板那須線・泉工区(矢板市)=道路改良工事
▽主要地方道大田原氏家線・親園佐久山BP(大田原市)=橋梁上部工工事
▽主要地方道西那須野那須線・黒磯那須BP(那須塩原市)=橋梁上部工工事
▽一般県道築地吉水線・築地工区(佐野市)=道路改良工事
【防災・安全交付金】
〈防災・災害対策推進による災害に強い道路の整備〉
▽主要地方道川俣温泉川治線・日向工区(日光市)=道路改良工事
▽主要地方道矢板那須線・堰場工区(那須塩原市)=道路改良工事

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