5事業の継続を了承 東武野田線連続立体81億円増(千葉県県土整備評価審)

[2022/12/22 千葉版]
 千葉県県土整備公共事業評価審議会(会長・轟朝幸日本大学理工学部教授)が21日、オンライン形式で開かれた。道路事業1件、街路事業2件、河川事業2件の再評価を審議し、いずれも事業を継続することが了承された。街路事業の東武野田線連続立体交差事業では、事業費が81億円増加することが明らかになった。

 国道296号八千代バイパスは1990年度に事業化し、佐倉市上座から八千代市米本までのバイパスを整備している。事業延長は5,2km。事業の進ちょく率は事業費ベース80%、用地取得率98%となっている。

 事業費は11億7000万円増加し、約110億円とする。工事費の増加が要因で、橋梁下部工の軟弱地盤対策と土留工に5億5000万円、調節池の整備に6億2000万円を見込む。

 用地取得に時間がかかっているため、事業期間を3年延伸し、2028年度までとする。費用便益比は事業全体が1.8、残事業が11.4となっている。

 習志野都市計画道路3・3・1号東習志野実籾線は1997年度に事業化。習志野市の内陸部と京葉道路、幕張新都心を結ぶ幹線道路を整備している。事業延長は607m。事業の進ちょく率は事業費ベース53%、用地取得率97%とした。

 事業費は24億円増額し、95億円とする。増額の内訳は、ボックスカルバート工事関連の仮設工変更など4億6000万円、ボックスカルバート取付部擁壁工の工法変更14億4000万円、労務費や物価高騰など5億円となっている。

 事業期間については地権者との調整やボックスカルバート工事などにより、4年延伸し、2029年度までとする。費用便益比は事業全体が1.2、残事業が2.8となった。

 東武野田線の連続立体交差事業は2007年度に事業認可を受け、東武野田線の清水公園駅から梅郷駅間を高架化する。事業延長は2.9km。事業の進ちょく率は事業費ベースで77%とした。

 事業費は81億円増の405億円。増額の内訳は高架橋工事費29億6000万円、鉄道軌道工事費15億円、駅舎建設費9億円、電気・通信設備工事費3億7000万円、そのほか23億7000万円となっている。

 事業期間は、営業線の高架化の前倒しや軟弱地盤対策などにより3年延伸し、26年度までとする。費用便益比は1.2となった。

 このほか、二級河川栗山川や一級河川印旛沼についても再評価した。

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