DBO方式で新リサイクル施設整備 23年5月にプロポ公告(千葉県市原市)

[2022/12/16 千葉版]
 千葉県市原市は、リサイクル施設整備・運営事業の実施方針と要求水準書案をとりまとめた。福増クリーンセンターの粗大ごみ処理施設を統合し、DBO方式で、新たなリサイクル施設を整備する。施設規模は日量42.2tを想定している。2023年5月上旬に公募型プロポーザルを公告する予定だ。

 福増クリーンセンターの第一粗大ごみ処理施設(1986年稼働)と第二粗大ごみ処理施設(96年稼働)は、機器の劣化が進み、老朽化が著しい状況だ。このことから、敷地内で両施設を統合し、新たなリサイクル施設を整備する計画だ。

 施設規模(日量)は、燃やさないごみ・粗大ごみ処理26.3t、ペットボトル処理2.8t、びん処理9.5t、缶処理3.6tの計42.2t。ストックヤードは1560平方mを確保する。

 業務内容は、施設整備業務がプラント設備の設計・建設工事、建築物の設計・建設工事、解体工事など。運営業務が施設の運転管理や資源物の選別、ストックヤードの管理、維持管理などとなっている。

 事業方式はDBO方式を採用する。事業期間は施設整備が28年9月まで、運営期間が27年2月から47年1月までの20年間とする。

 公募型プロポーザル方式で事業者の選定を進めていく。23年3月に特定事業を選定し、5月上旬に募集要項を公表する。10月までに優先交渉権者を特定する予定だ。

 プロポの参加資格要件として、応募者は単独企業または複数の企業によって構成される応募グループとする。構成企業または協力企業のいずれかが市内に本店をもつ2者以上を含むことや、下請契約をする場合、可能な限り市内に本店がある者と契約することのほか、工事・設計や業務の実績などを求める。

 事業者選定支援業務は建設技術研究所(東京都中央区)が担当している。

 建設工事では、管理棟や車庫棟、ストックヤードを解体し、その跡地を活用して新リサイクル施設を建設する。その後、第一粗大ごみ処理施設と第二粗大ごみ処理施設を解体し、ストックヤードを整備する計画だ。

 供用開始時期は、新リサイクル施設が26年度、ストックヤードが28年度を予定している。施設整備では、安定的なごみ処理を確保するほか、再資源化の推進、環境負荷の低減、災害への対策などに配慮した施設を目指す。

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