23年度に立駐解体へ 木更津駅周辺の市庁舎整備で(千葉県木更津市)

[2022/12/15 千葉版]
 千葉県木更津市は14日、市庁舎整備事業の進ちょく状況を明らかにした。事業候補者の新昭和(君津市)やイオンタウン(千葉市美浜区)と協議を進めており、木更津駅周辺庁舎の整備に向け、木更津駅西口で2023年度から立体駐車場の解体工事、24年度から連絡通路の接続工事を進めていく方針を示した。

 木更津市議会の市庁舎整備特別委員会協議会で市長公室が報告した。同市では、民間施設の一部を賃借する庁舎整備を進めている。木更津駅周辺は新昭和、朝日庁舎周辺はイオンタウンとそれぞれ事業化に向けた協定を締結し、協議を本格化している。

 事業スケジュールをみると、23年6月に基本協定を締結し、23年7月から実施設計や建設工事を進め、26年4月の供用開始を目指す。

 事業予算については、23年度当初予算案で新庁舎オフィス環境整備業務委託費の継続費を設定するとともに、木更津駅周辺庁舎の不動産鑑定業務や分筆業務の委託費を計上する。

 23年度6月補正予算案で庁舎整備事業の基本協定締結に向けた債務負担を設定。併せて、木更津駅周辺庁舎の整備に向け、木更津駅西口駐車場解体工事費の継続費を盛り込む。

 24年度当初予算案で新庁舎の内装施工費で継続費を設定するとともに、木更津駅西口連絡通路接続工事費や市民プラザ(仮称)の内装設計費を計上する。25年度当初予算案で市民プラザの内装施工費や木更津駅周辺庁舎の歩道整備工事費などを確保する考えを示した。

 新昭和は、木更津駅西口で「街の活性化の拠点」と「市民や利用者の利用しやすさ」を最重視し、木更津駅の隣接地一体に木更津テラス(仮称)を整備する計画だ。

 庁舎棟・住宅棟・駐車場棟で構成する複合施設を提案。庁舎棟はS造6階・塔屋1階建て延べ8607平方m、住宅棟はRC造15階建て延べ1万0215平方m、駐車場棟はS造4階・塔屋1階建て延べ5349平方mを想定している。庁舎棟では1階に店舗や駐車場、2~3階に市民交流スペース、4~6階に市役所(賃借面積約4000平方m)を設置する。

 イオンタウンは朝日庁舎周辺で現敷地を活用し、庁舎棟・商業棟・駐車場棟で構成する複合施設を提案。官民複合施設として、地域交流拠点を形成し、駅前地区と連携しながら中心市街地のにぎわい向上を目指す。

 庁舎棟はS造2階建て延べ8460平方m(賃借面積約8000平方m)、商業棟はS造2階建て延べ2万4002平方m、駐車場棟はS造2階・塔屋1階建て延べ6604平方mとする。

 庁舎整備支援業務は船場(東京都港区)が担当している。

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