石巻の大谷川浜~小積浜間 道路初弾工を1月発注 来年度からトンネル工へ(宮城県東部土木)
[2022/12/14 宮城版]
県東部土木事務所は、石巻市で大谷川浜地区と小積浜地区を結ぶ延長1.8kmの道路新設を計画しており、本年度に初弾工事を発注する。初弾工事は現道から山側に向かって道路を新設するための盛土工事で、起点の大谷川浜地区と、終点の小積浜地区に分けて2023年1月に発注する予定。来年度には予算が確保できれば、道路新設に伴って掘削するトンネルの工事を発注したい考え。
新設するのは大谷川浜小積浜道路で、計画延長が1839m。山林の中に道路を通すため、延長●800m程度のトンネルを設ける。幅員は2車線と路肩で8.5mを確保する。事業費は防災安全交付金を活用。2026年度までの完成が目標になっている。
同線は、牡鹿半島の東側に位置する大谷川浜地区と、西側に位置する小積浜地区を結ぶ路線となる。起点は大谷川浜地区の主要地方道女川牡鹿線で、終点が小積浜地区の県道石巻鮎川線。南北に縦断している県道牡鹿半島公園線(コバルトライン)の下をトンネルで潜ることになる。
初弾工事は、大谷川浜地区が施工延長200mで、2万立方mの盛土工や、補強土壁工を行う予定。小積浜地区は施工延長が250mで、5000立方mの盛土工を見込んでいる。2件とも概算工事規模が1億円、工期が約14カ月。来年1月に一般競争入札で発注する見通し。ICT活用工事や週休2日工事の対象となる。
大谷川浜小積浜道路の詳細設計業務は建設技術研究所(東北支社・仙台市青葉区)、用地測量業務は北振技研(登米市)やアドテック(仙台市宮城野区)に委託した。同線を整備することで牡鹿半島の防災道路ネットワークが強化される。