ミツイの複合施設を選定 宮城県 名取市ゆりが丘に整備 住まい環境モデル事業(国土交通省)
[2022/12/13 宮城版]
国土交通省は「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」の本年度第2回公募において、ミツイ(仙台市太白区)の「インクルーシブな多世代交流拠点整備事業」など15事業を選定した。ミツイは地元の尚絅学院大学と連携し、名取市ゆりが丘地区に高齢者向け住宅や地域交流施設などからなる複合施設を整備する。
今回選定されたミツイの「インクルーシブな多世代交流拠点整備事業」は、同大学と協働し、障害があってもなくても働き続けられ、子どもから高齢者まで自然に触れあえる環境づくりを目指すもの。対象のゆりが丘地区は、分譲から33年が経過する住宅団地で、高齢化や独居世帯の増加と共に住民や近隣に通う大学生の居場所、障害者・若者の就労施設がないことが課題となっており同事業により再活性化を図る。
事業ではスーパーマーケット跡地を活用し、2階建てのサービス付き高齢者向け住宅1棟のほか、就労継続支援B型事業所、コインランドリー併設の地域交流施設、インクルーシブカフェなどを整備する計画。併せて同社は施設利用者や大学生などが多世代で交流できる地域コミュニティの形成についても取り組む考え。
選定に当たっては、大学と連携して高齢化が進む郊外住宅地の持続可能性を高めていく点などが高く評価された。拠点の設計は松本純一郎設計事務所とSOYsource建築設計事務所のJVが担当している。
「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」は、高齢者・障害者・子育て世代など誰もが安心して暮らせるための先導的な取り組みを行う事業者を支援する事業。公募により選定された事業者には調査設計計画費や住宅等の整備費などの一部が補助される。本年度第2回公募では、ミツイのほか、全国から14の団体が選ばれている。