新公会堂で基本構想 年度内にも委託業者を選定(古河市補正)
[2022/12/13 茨城版]
古河市は、開会中の第4回市議会定例会に12月補正予算案などを提出した。このうち、一般会計補正予算では12億0730万円を追加し、総額を571億6950万円とした。主なものでは、新公会堂(仮称)の基本構想・基本計画策定支援委託料として、22-24年度の3カ年で限度額4400万円の債務負担行為を設定した。年度内に委託事業者を選定し、23年度から2カ年で基本構想と基本計画を策定する見通しだ。補正ではこのほか、桜町上辺見線南町工区の道路改良工事費や、三和図書館と健康ふれあいスポーツセンターの電気設備改修工事費などを盛り込んだ。
新公会堂整備事業は市内にコンベンション機能を備えた施設を整備するもの。今後の指針を整理した報告書によると、新施設の建設場所は「古河駅周辺から古河駅東部周辺エリア」と「諸川周辺エリア」の2つのエリアを候補地に選定した。これから整備を進め、30年度中の開館を見込んでいる。
今回事業費を確保した基本構想と基本計画では、建設候補地の絞り込みや事業費および財源、管理運営などの検討をう。あわせて、災害時にも対応できる拠点施設の形成を図る。
今後のスケジュールとしては、本年度は基本構想に向けて調査・計画の準備作業に入るほか、委託業者の選定を行う。23-24年度に基本構想と基本計画、26-27年度に基本・実施設計の策定、28-30年度に建設工事を実施する予定だ。
桜町上辺見線南町工区整備事業は、交通渋滞の緩和と古河赤十字病院への緊急輸送の確保などを目指し、古河駅東部土地区画整理事業地内と国道4号を結ぶ道路として計画された。これまで、道路の詳細設計の策定や用地買収などを進めてきたが、用地取得の目途が立ったために、一部道路改良工事へ入ることになり、補正予算に設計委託料700万円と工事費5047万円を盛り込んだ。
三和図書館と健康ふれあいスポーツセンターでは、施設の老朽化に伴い電気系統の改修工事費を計上した。両施設は同じ敷地内に立地しており、高圧受電用気中負荷開閉器(PAS)と高圧受電用負荷開閉器(LBS)の更新工事を行う。
このほか、庁舎改修事業では、古河庁舎の非常用発電設備のオーバーホールを実施する予定だ。