浸出水処理施設の建替 37.8億円で水ingグループに(千葉市)
[2022/12/10 千葉版]
千葉市は9日、下田最終処分場の浸出水処理施設建替施設整備・運営事業について、一般競争入札で水ingエンジニアリンググループを落札者に決定したことを公表した。落札額は37億8400万2000円。DBO方式で浸出水処理施設の建て替えを進めていく。処理能力は日量800m3を計画している。
同グループは水ingエンジニアリング(首都圏支店・東京都港区)と水ingAM(関東営業所・千葉市中央区)で構成。落札金額の内訳は、設計・建設業務費24億4664万5000円、運営・維持管理業務費13億3735万7000円となっている。
今月下旬に基本協定、2023年3月下旬に事業契約をそれぞれ締結する予定。同4月から設計に着手し、25年12月までの工事完了を目指す。運営・維持管理は26年1月から31年3月までを予定している。
市内から発生する一般廃棄物の最終処分場である下田最終処分場は、1997年3月に廃棄物の埋め立てを終了しているが、処分場内から発生する浸出水の水質は、今後も長期にわたり処理が必要。浸出水処理施設は、稼働から48年が経過しているため、近接地で建て替えを進めていく。
処分場の埋立終了に伴い埋立地表面を土砂で覆ったため、浸出水量が減少していることから、新施設の処理能力は、現施設の日量1200m3から800m3に縮小する。
台風や豪雨などによる一時的な浸出水量の増加については、新たに1500m3以上の調整槽を設けることで対応する方針だ。処理方式は「生物処理+凝集沈殿+砂ろ過+活性炭吸着+消毒」を採用する。
基本設計は日産技術コンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区)、発注仕様書の作成は建設技術研究所(千葉事務所・千葉市中央区)、PFI等導入可能性調査は八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区)、アドバイザリー業務はパシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区)がそれぞれ担当している。