消防庁舎建て替えに39億円 大規模事業の財政推計(船橋市)
[2022/12/8 千葉版]
船橋市は、2022年度版の船橋市将来財政推計と将来財政推計大規模事業一覧を公表した。国家公務員宿舎跡地活用事業(二和住宅)に25億7656万円、消防庁舎建替事業に39億6670万円、東部公民館大規模改修事業に10億円を投じ、それぞれ2023年度に着手する。
将来財政推計では、過去の市の決算額や人口推計値などの諸条件を設定したうえで、今後の市の歳入歳出見込み額の推移を試算。
普通建設事業費(億円未満を四捨五入)は、23年度155億円、24年度162億円、25年度196億円、26年度216億円、27年度162億円、28年度151億円、29年度145億円、30年度150億円、31年度174億円、32年度171億円を概算している。
普通建設事業の大規模事業については、21年度版になかった「東部公民館大規模改修事業」と「消防庁舎建替事業」をあらたに追加。両事業とも23年度に着手する。
消防局中央消防署合同庁舎は1973年10月に竣工。構造・規模は、RC造5階建て延べ2959平方m。Is値は0・64で、官庁施設の総合耐震計画基準「I類」としての耐震性が不足。
今年9月の市議会総務委員会で、消防庁舎の早期建替えを求める決議文が全会一致で採択されている。
東部公民館等複合施設は1977年の建設。構造・規模は、RC造地下1階・地上4階建て延べ1903平方m。大規模改修工事設計業務はゼン設計が担当している。履行期限は23年3月末まで。
国家公務員宿舎跡地活用事業のうち、二和住宅跡地(二和東5丁目)1万4803平方mについても23年度に着手。9年間で25億7656万円を支出する。
担当課によると、新しい生活様式に対応した土地活用や、国補助金の活用など財源確保について協議しており、調査や設計に着手すること含め検討しているという。
一方、行田住宅跡地(行田3丁目)2万5978平方mの活用については、25年度に着手、7年間で60億7609万円を投じる。
日本建鐵跡地の大規模な宅地開発を想定し、学校用地として取得したもので、市では行田中学校の拡張や中学校新設に活用することなどを計画している。