[2022/12/6　宮城版]
　東北地方整備局は、国の2022年度第2次補正予算が成立したことを受け、同局関連の予算概要を公表した。予算額は2066億円で、このほかに国庫債務負担行為(ゼロ国債)が88億円。本県分は改修費ベース(維持管理やゼロ国債を含まない)で約485億円が配分されており、内訳は直轄が約185億円、補助が約300億円。維持管理費は直轄国道の5路線と省エネルギー化に計9億6800万円を充てるなどした。

　補正予算では主に「防災・減災、国土強靭化の推進、外交・安全保障環境の変化への対応など、国民の安全・安心の確保」に2006億円、「物価高騰・賃上げへの取り組み」に8億円を計上した。

　本県内の主要事業を見ると、直轄の道路改築関係が三陸沿岸道路の歌津～本吉間に改良工事費として3億4000万円、国道4号大衡道路に改良工事費として3億円、国道4号仙台拡幅に舗装工事費として2億4000万円、国道108号古川東バイパスに改良舗装工事費として2億円を盛り込むなどした。

　道路関係はこのほか、維持管理費として国道4号.45号.47号.48号.108号に9億6800万円を配分。舗装修繕や高台避難対策などを行う。ゼロ国債では国道45号(東松島市、気仙沼市)の維持管理に4億円が付くなどした。

　直轄の河川改修は、北上川下流(石巻市、登米市)に8億1100万円、鳴瀬川(美里町)に6億7500万円、名取川(仙台市、名取市)に4億1000万円、阿武隈川下流(角田市、亘理町、丸森町)に2億4800万円を計上。

　河川維持修繕事業では、北上川下流に4億5900万円、阿武隈川下流に2億7900万円、鳴瀬川に2億4300万円、名取川に1億2400万円を確保した。

　直轄ではこれ以外に、鳴瀬川総合開発のダム事業に本体関連の地質調査費等として4億3900万円、仙台湾南部海岸の海岸保全施設整備事業に3億1000万円、国営みちのく杜の湖畔公園に非常用発電設備の更新費等として1億4000万円、仙台塩釜港石巻港区雲雀野地区の国際物流ターミナル整備事業に防波堤整備費として1億円を充てている。

　補助事業では、渋井川の大規模特定河川事業に13億8000万円、仙台駅西口地区の大規模雨水処理施設整備事業に管渠新設費等として9億0600万円、日の出町一丁目地区大規模雨水処理施設整備事業(仙台市)に調整池新設費として8億4000万円、川内沢ダム建設事業に付け替え市道の工事費として1億4500万円を割くなどした。