民間施設棟は7階建て 成田駅西口の市有地活用(成田市)
[2022/11/24 千葉版]
成田市は、JR成田駅西口市有地活用推進事業について、新たに建設する民間施設棟と駐輪場棟の概要を明らかにした。民間施設棟は7階建て。1階にカフェなどのテナント、3階にスーパーマーケット、4~7階に賃貸マンションを整備、2階は吹き抜けとし、駅前広場から3階ペデストリアンデッキ(自由通路)につながるエスカレーターを新設する。駐輪場棟は、S造3階建て延べ2890平方m。1階には公衆トイレと駅前番所を整備、市が運営、管理する。駅に向かって建物左側の既存駐輪場は改修して継続して使用、残りの建物は解体する方針だ。
駐輪場の収容台数は、改修して使用する建物左側の既存駐輪場が900台。右側に新設する駐輪場がバイク230台、自転車1400台。
同事業では、駅前市有地の有効活用および市民の利便性向上を図るため、官民連携による土地の高度利用を計画。2020年7月から駅前市有地を有効活用する事業者を公募し、同10月に優先交渉権者としてスターツコーポレーション(東京都中央区)を代表とするグループを特定。今年9月に基本協定を締結した。同グループの構成企業は、スターツCAM、スターツファシリティーサービス、スターツアメニティーの3社。
スケジュールについては、22~23年度に設計やJR東日本との協議を進め、詳細な内容がまとまり次第、定期借地権の契約を締結。24年度に既存施設を解体、25年~26年度に施工、27年度以降の供用開始を見込む。
新たな施設は、駐輪場棟を含めて同グループが設計、施工。市が事業費を負担することを想定している。
公募時の提案をみると、事業コンセプトには、同市の地域性を表す「空(スカイ)」と、官民が連携する同事業の象徴となる自由通路(デッキ)を組み合わせ「成田スカイデッキ」を設定。バリアフリー化については、駅前広場から自由通路につながるエレベーターや多目的トイレを整備することなどを提案している。
市は、駐輪場棟新築に向け、地質調査業務の委託事業者を選定する一般競争入札の手続きを進めている。予定価格は726万円(税込み)。履行期限は23年3月末まで。開札は25日。
21年度の市有地用地測量調査はトーケンが担当。定期借地として貸し付ける範囲を確定するための資料などを策定した。