街路に17億円増額 県補正追加分 16カ所の補償や工事に(栃木県都市整備課)

[2022/11/18 栃木版]

 県は9月の補正予算で、公共事業費に81億0965万円を追加して、補正後の額を541億9912万円とした。内訳は、道路が64億1273万円、都市計画が16億9692万円。県都市整備課では、都市計画分に他からの流用も含めて街路事業費17億1060万円を増額し、宇都宮市の大通りや日光市の平町東町線、佐野市の赤見門馬線ほか1路線など都市計画道路16カ所の用地補償や道路改良工事に充当する。また、公共事業関連調査費を活用し、中郷八木岡線の事業化に向けた測量設計を実施する。

調査費で中郷八木岡線測量設計

 9月補正で事業費を追加した主な箇所を見ると、都計道3・2・101号大通りは桜工区、駒生I工区、駒生II工区をあわせ2億3170万円を追加して、引き続き用地補償や道路改良・電線共同溝工事を推進する。

 桜工区では道路拡幅と電線地中化を実施しており、本年度は車線の切り替えを行って西側の工事を実施する。また、大谷地区スマートICへのアクセス道路として事業化した駒生I工区と駒生II工区は、引き続き道路の拡幅や歩道の整備を推進する。

 都計道3・4・20号平町東町線の下今市工区には、3億3500万円を配分して用地補償や道路改良工事の進捗を図る。この路線は、国道119号から東武下今市駅までの道路の幅員が狭く歩道も無いため、延長555mにわたり拡幅と電線類の地中化を進めている。本年度から工事に着手し、25年度の事業完了を目指している。

 都計道3・4・3号赤見門馬線ほか1路線の高萩町工区は、用地補償や道路改良工事を推進するため2億1180万円を追加した。この路線は、佐野市を南北に縦断し国道50号や東北自動車道へアクセスする重要な路線だが、近隣に大型商業店舗が立地して休日を中心に渋滞が発生している。そのため、国道50号の北側で17年度から、交差点改良や歩行者・自転車の通行帯分離など全体延長約1400mの街路事業を進めている。

 都計道3・4・306中郷八木岡線の荒町工区は、真岡町荒町から田町までの区間を市の中心市街地リノベーション事業で拡幅整備するもので、市道と県道つくば真岡線の一部区間を相互移管して県が道路整備を実施し、市は沿線の面的整備を実施する計画。今回は追加された公共事業関連調査費から1500万円を配分して、延長340mの道路拡幅に向けた測量設計を実施する。

 補正予算で追加された事業費の配分は次の通り。(▽箇所名(路線・工区)=[1]市町村[2]事業内容[3]配分額)
【宇都宮土木】
▽3・2・101号大通り(桜工区、駒生I工区、駒生II工区)=[1]宇都宮市[2]用地補償、道路改良・電線共同溝工事[3]2億3170万円
【日光土木】
▽3・4・20号平町東町線(下今市工区)=[1]日光市[2]用地補償、道路改良工事[3]3億3500万円
【真岡土木】
▽2・3・502号祖母井中央通り(祖母井工区)=[1]芳賀町[2]用地補償、道路改良工事[3]8800万円
【栃木土木】
▽3・4・201号沼和田川原田線(片柳町工区)=[1]栃木市[2]用地補償、道路改良工事[3]4500万円
▽3・3・3号小山栃木都賀線(大宮町工区)=[1]栃木市[2]用地補償、道路改良工事[3]1億9550万円
▽3・3・901号おもちゃのまち下古山線(若草町工区)=[1]壬生町[2]用地補償(調整池負担金)、函渠工事[3]1560万円
▽3・3・901号おもちゃのまち下古山線(おもちゃのまち工区)=[1]壬生町[2]用地補償[3]2000万円
【矢板土木】
▽3・4・8号片岡西通り(片岡工区)=[1]矢板市[2]用地補償、道路改良工事[3]7000万円
【大田原土木】
▽3・3・3号野崎こ線橋通り外1(野崎工区)=[1]大田原市[2]用地補償[3]1億5000万円
▽3・4・1号中田原美原線(城山工区)=[1]大田原市[2]用地補償[3]1億5000万円
▽3・4・8号藤原西那須野線1路線(五軒町工区)=[1]那須塩原市[2]用地補償[3]3000万円
【烏山土木】
▽3・4・2号氏家大子線(馬頭工区)=[1]那珂川町[2]用地補償、道路改良工事[3]3800万円
【安足土木】
▽3・5・101号毛野西新井線(西新井町工区)=[1]足利市[2]用地補償、道路改良工事[3]8000万円
▽3・4・1号前橋水戸線(八椚工区)=[1]足利市[2]用地補償[3]1000万円
▽3・4・1号前橋水戸線外1路線(高砂町工区)=[1]佐野市[2]用地補償、道路改良工事[3]4000万円
▽3・4・3号赤見門馬線ほか1路線(高萩町工区)=[1]佐野市[2]用地補償、道路改良工事[3]2億1180万円

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