PAに設置を計画 第1回準備会壬生SIC 準備段階調査に着手
[2022/11/17 栃木版]
本年9月に、国土交通省から(仮称)「壬生PAスマートIC」が準備段階調査箇所に採択されたことから、国交省による準備段階調査を計画的・効率的に実施することを目的とした「(仮称)壬生PAスマートIC準備会」の第1回会合を15日、壬生町役場で開催した。今回は、準備会の設立趣意やスマートICの検討概要について説明。このあと事業の具体化や調整を図り、整えば実施計画書を策定して国による新規事業化を目指す。
壬生スマートICは、壬生町が北関東自動車道の都賀ICと壬生ICとの間に設置を計画し、9月30日に国交省から準備段階調査箇所に選定された。これを受け、整備効果や設置位置、規模、整備費用、役割分担といった国直轄の調査を実施するにあたり、計画的かつ効率的な準備や検討を進めるため、壬生町と国交省関東地方整備局、県土整備部、県警、NEXCO東日本で構成する準備会を設置した。
会議の冒頭、小菅一弥町長は「スマートIC整備を計画している壬生PAは、県内交通の要所に位置し、獨協大学病院にもアクセスが良好である。さらには、道の駅『みぶ』が本県初の防災道の駅に認定され、壬生PAの重要度が向上している。スマートICは、交通・医療・防災・経済に重要なもので、早期の効果発現のため、迅速な事業化を目指していきたい」とあいさつした。
国交省宇都宮国道事務所の吉田幸男所長も「スマートICは、地域のあるべき姿を実現するために必要な役割を担うものだと思っている。スマートICによる未来を形づくるのは、町の方々の熱い思いが必要で、町の礎にしていきたい。会議では、整備効果や波及効果を具体化させていきたい」と述べ、一日も早い事業化と国彼の連結許可を得られることを祈念した。その後、準備会の設立概意や壬生スマートICの概要などを議題に協議を行った。
スマートIC事業は今後、準備会で概略検討(ICの社会便益および利用交通量、ICの位置・構造、周辺道路の整備計画など)や詳細検討(ICおよび周辺施設の詳細設計、整備費用および負担区分、管理・運営方法)を実施する。
準備会での検討や調整が整った後は、関係機関による地区協議会を設置し、実施計画書を策定して国などへ提出する。国は実施計画書に基づいて新規事業化し、ICの整備計画を決定するとともに、国から市や県へ連結許可を行い、ICの整備へと進んでいく。