新しい建設業へと進化 創立100周年式典を開催 新ロゴマークも披露( 栃建協 )
[2022/11/15 栃木版]
県建設業協会(谷黒克守会長)は11日、宇都宮市内のホテルで創立100周年記念式典を開催した。式典には会員企業をはじめ、県知事や県の幹部職員、本県選出の国会議員、県議会議員、関連団体の代表など多数の来賓も出席し、盛大に100周年を祝った。これを機に、新たな栃建協のロゴマークも披露し、次の100年に向けて業界のさらなる飛躍を誓った。 県建設業協会(谷黒克守会長)は11日、宇都宮市内のホテルで創立100周年記念式典を開催した。式典には会員企業をはじめ、県知事や県の幹部職員、本県選出の国会議員、県議会議員、関連団体の代表など多数の来賓も出席し、盛大に100周年を祝った。これを機に、新たな栃建協のロゴマークも披露し、次の100年に向けて業界のさらなる飛躍を誓った。
開式にあたり、谷黒会長は「地域建設業は、地域の守り手としてますます重要となっている。今後もしっかりとその使命に応えていくため、経営力の強化、技術のさらなる向上に努めていく。また生産性向上のためのDXや、担い手確保のための働き方改革など、新しい課題に積極的に取り組み、新しい建設業へと進化を遂げていかなくてはならない。この100周年を新たな進化を遂げる出発の年とし、豊かに暮らせる県土づくりに貢献していく」と、100周年を契機に建設業界のさらなる飛躍を誓った。
続いて、増渕薫実行委員会委員長が100周年記念事業の経過報告を行い、新たなロゴマークの作成や100周年記念誌の発刊などを発表した。
来賓からは、福田富一知事が「県建設業協会は地域の守り手として、大きな役割を果たしてきた。2011年の東日本大震災の復旧復興に尽力されたほか、19年の東日本台風における迅速な対応、鳥インフルエンザおよび豚熱の防疫活動などにも活躍し、栃建協の皆さまの努力に深く敬意を表する。新型コロナウイルス感染症や激甚、頻発化する自然災害をはじめ、社会情勢の変化など様々な課題に直面しているが、これらを乗り越え、元気な栃木を実現するため全力で取り組んで欲しい」と、県勢発展への協力を願った。
また、自民党幹事長の茂木敏充衆議院議員は「関東大震災の年に発足してから100年にわたり、地域の守り手として生活や経済、産業に欠かせないインフラの整備、社会基盤の強化に努めてきた歴代の会長および会員の皆さまに敬意を表する」と、地域の守り手として活動を続ける栃建協に対して感謝した。
栃建協顧問の佐藤勉衆議院議員は「皆さんはこの地域のけん引役で、地方建設業がよくならない限り、景気は良くならない。会長を中心に素晴らしい業界にしていただきたい」とあいさつした。
県議会からは、山形修治議会議長が「道路や水道が充実し、県民が豊かな生活を享受することができるのも、会員の皆さまが長年にわたり尽力してきた賜物。これからも安心、安全に暮らすことができ、活気あふれる地域社会の実現のために県とともに全力で取り組んで欲しい」と、一層の連携強化を祈念した。このほか、茨城県建設業協会石津健光会長、県建設産業団体連合会渡邉勇雄会長が挨拶し、100周年を祝った。
その後、新たな栃建協のロゴマークのお披露目が行われた。新たなロゴマークは、栃木T、建設のC、その間に古来の建築にまつわる千木をモチーフに、交差する形状をデザインし、アルファベットのX=Trans(変える・超える)に見立てたロゴに仕立てた。
なお、式典に先立ち行われた講演会は、政治ジャーナリストの田﨑史郎氏が「日本政治の舞台裏」と題して現在の政治動向を語り、建設業界における影響なども交えて話した。式典終了は祝賀会が開催され、大いに賑わいを見せた。
県建設業協会は1923年1月に「栃木縣土木建築請負業組合」として、138人の勇志により発足した。その後、いくつかの組織改編を経て2013年に「一般社団法人栃木県建設業協会」となり、2023年1月で創立100周年を迎える。