安房2期の農道整備で新たなルート検討(千葉県農林公共事業評価審議会)

[2022/11/9 千葉版]
 千葉県農林公共事業評価審議会(会長・相川文明・ちば水土里支援パートナー元理事長)が8日、千葉市内で開かれた。農業農村整備事業3件の再評価を審議した。安房2期地区については、用地交渉が難航しているため、7・8工区で新たな路線の検討を進めていることが分かった。

 広域営農団地農道整備事業・安房2期地区は、前回評価から5年経過したため、再評価を行った。安房地域で緊急輸送道路に指定されている国道127号と県道富津館山線を東西に結ぶ農道の整備を進めている。施工区間の延長は7295m。

 南房総市に位置する安房2期地区の延長は3217m、総事業費は45億2300万円。事業費ベースの進ちょく率は約71%となっている。

 2023年度上半期までに国道127号から大津地区までの供用開始を目指し、1・2工区の工事を優先的に推進。用地交渉の難航している7・8工区については、用地交渉を続けながら、新たな路線の検討を進めていく方針だ。

 経営体育成基盤整備事業・夷隅川1期地区は、計画変更から5年経過したことから再評価した。いすみ市でほ場の大区画化と用排水改良とともに集落排水路や集落道路の整備を進めている。

 全体事業費は46億0400万円。事業費ベースの進ちょく率は78.3%。生産基盤の整備を優先して進めてきた。今後は集落排水路工事を重点的に進め、26年度の事業完了を目指す。

 湛水防除事業・蓮沼II期(2工区)地区は採択から10年経過したため、再評価を実施した。山武市と横芝光町で、延長4kmの排水路工を進めているもので、事業費は34億7400万円。事業費ベースの進ちょく率は約62%。24年度の完了を予定している。

 このほか、湛水防除事業・和泉地区(いすみ市)と海岸防災林造成事業・野中地区(旭市)の事後評価も審議した。

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