大橋地区に保育所建設 民間事業者を公募へ 市は防災施設整備(宮城県 石巻市)

[2022/11/8 宮城版]
 石巻市は、大橋地区の市有地に保育所と防災関連施設を整備する計画だ。保育所は民間事業者に建設・運営してもらう考えで、早ければ年度内にも事業者を公募する。防災関連施設は、既存の水防倉庫を移設するほか、予算が確保できれば広場を整備する意向。可能ならば来年度の着手を目指す。

 大橋地区の市有地は仮設住宅が建っていた跡地で、面積が約2.2ha。砂利敷きの更地となっている。全体のうち4000平方m程度を保育所、残りを防災関連施設に活用することを想定している。

 保育所は石巻地区での施設再編に伴って建設を計画。具体的には今後に地区住民らと協議して必要な定員数などを決める。現段階では民間事業者を公募して施設を建ててもらい、2025年4月の開設を目指しているが、26年度にずれ込む可能性もある。

 保育所の建設計画が順調に進めば、施設再編に伴い石巻地区で既存の保育施設を廃止する予定だが、具体的にどこを廃止するかなども今後に協議して決める。

 市は本年度、稲井こども園(仮称)の設置・運営事業者を募集し、社会福祉法人の夢みの里(菅原桂子理事長、石巻市)を事業者に決定した。この時は2者から応募があったものの、1者は途中で辞退した。

 稲井こども園の整備に当たっては、市が石巻トゥモロービジネスタウンの土地を用意。同法人に貸与し、定員100人程度の幼保連携型こども園を建設・運営してもらう。市によると新築工事は来年7月ごろに着手する見込みで、工期に8カ月程度を想定。2024年4月1日の開園とする。

 大橋地区の防災関連施設については、本年度に防災倉庫を建設し、来年度に水防倉庫を移設するほか、防災公園の整備を構想している。

 防災倉庫の建設工事は、10月26日に一般競争入札を開札し、今野工務店(石巻市)が1130万円で落札した。施工場所は大橋1丁目1-2他。倉庫の規模はS造平屋103平方m。工期は23年3月6日まで。完成後は車両などを格納する。

 水防倉庫は、本年度に既存の施設を解体撤去するため、新たに80~100平方m程度の規模で1棟を建設する。国土交通省の管理する河川堤防などが漏水した際に応急処置するための資機材を保管する。このため、倉庫の間口は4tの大型ダンプが荷台を上げて出入りできる広さを確保する。

 防災広場についてはアスファルト舗装することを想定しているものの、詳細は今後に具体化する。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.