千葉リハビリセンター建替 延べ3.8万㎡で24年1月着工めざす(千葉県)

[2022/11/8 千葉版]
 千葉県健康福祉部は、千葉リハビリテーションセンターの再整備事業について、2023年度予算案に工事関連事業費を計上し、24年1月の着工を目指す方向で検討している。山下設計(東京都中央区)が実施設計の策定作業を進めており、新施設は外来診療棟や居住棟などで延べ3万8651平方m規模を想定していることが分かった。

 県はこのほど、千葉市の中高層条例に基づき、建築計画を届け出た。それによると、新施設の規模は外来診療棟(S造8階建て・ポンプ設備を含む)が延べ1万9490平方m、居住棟(RC造5階建て)+コネクションホール(S造4階建て)が延べ1万7470平方m。いずれも耐震構造を採用する方針だ。

 外来診療棟には外来部門やリハビリ部門などの医療・福祉サービスを広範囲に提供する部門を配置。居住棟には、リハビリテーションセンター入院部門や愛育園、更生園と入所者エリアなどを想定している。

 管理部門を外来診療棟の高層階に集約し、利用者エリアは低層階にまとめ、上下階の移動の少ない施設計画とする。外来診療棟の1階にレストラン、眺望を楽しめるよう5階にカフェを設置する計画だ。

 現施設を使用しながら段階的に建て替えを進めていく方針。今後の整備スケジュールをみると、23~26年度に第1期建設工事(外来診療棟)、27~30年度に第2期建設工事(居住棟+コネクションホール)、31~32年度に外構工事を予定している。建設事業費については、基本計画で270億円規模を想定していたが、資材価格の高騰などを踏まえ、実施設計の中で精査している。

 千葉市緑区誉田町の千葉リハビリテーションセンターは、開設から40年が経過し、施設や設備の老朽化が進んでいるほか、居室や訓練室などのスペースが不足しているため、県民ニーズに対応できるよう、現地で建て替える計画。定員は一般病棟110床、医療型障害児入所施設「愛育園」150床、障害者支援施設「更生園」40人とする。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.