エクシオグループが落札 クリーンプラザ 基幹設備改良と運営を一括(栃木市)

[2022/11/3 栃木版]

 栃木市は、ごみ処理施設のとちぎクリーンプラザ(梓町456-32)について、基幹的設備改良工事と第3期包括的業務を一体的に発注する。このほど総合評価方式による一般競争入札を執行し、エクシオグループ(東京都渋谷区)が258億5100万円(税抜)で落札した。今後は同社と協議を進め、11月上旬に基本協定、11月下旬に仮契約、12月中旬に事業契約を締結する見込みとなっている。

 とちぎクリーンプラザは、ごみ焼却施設、粗大ごみやペットボトル等の再資源化を行うリサイクルプラザ、空き缶・空きビンの資源化を行うリサイクルセンターで構成するごみ処理施設。施設の老朽化が進行しているため、基幹的設備改良工事を実施する。工事にあたっては、施設の運転管理と改修計画の調整を密接に行う必要があるため、次期(第3期)包括的業務と一体的に発注する。

 入札にはエクシオグループ1社のみが参加し、審査委員会で入札参加者のプレゼンテーションおよびヒアリングを実施した。審査では、入札価格のほか▽基幹的設備改良工事に関する事項(性能、設計、施工)▽運営業務に関する事項(業務実施体制、運転管理業務、維持管理業務、環境管理業務)▽事業計画に関する事項(経営計画・事業収支計画、リスク管理計画)-の項目で評価を行い、総合評価で100点満点中87.1点を獲得して、最優秀提案者として選定した。

 審査講評によると、技術的知見やノウハウに基づいて要求水準を満たす提案が行われており、適切な運営が期待できるとして、エクシオグループを最優秀者に選定した。事業実施にあたっては▽安全・安心・安定、省エネ・省資源、CO2削減を基本とした維持管理へ、事業の具現化やさらなる改善▽地域住民との対話、交流を通じた環境学習や普及啓発などで市民に親しみが持てるようにする▽地元企業への発注や地元雇用の拡大を図るなど、地域の発展に貢献-などへの配慮を求めている。

 基幹的設備改良工事と第3期包括的業務の事業期間は、運営準備期間が2023年1月から3月まで、設計・施工期間が23年1月から26年3月まで、運営期間が23年4月から38年3月までを予定している。

 設計・施工は基幹的設備改良工事として施設の延命化に加え、CO2排出量削減対策も実施する。包括的運営業務は▽受付計量▽運転管理▽維持管理▽情報管理▽環境管理▽資源化促進▽防災管理▽その他(清掃、植栽管理、保険)-となっており、搬出物の運搬および資源化は市が行うとしている。

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