新病院は240床計画 市立病院の建て替え(柏市)
[2022/11/1 千葉版]
柏市は、建て替え後の柏市立柏病院の病床数について、現在の200床から40床を増床し、240床とする計画書を県に提出した。基本計画のとりまとめを進め、2023年度に基本設計、24年度に実施設計の策定に着手。病院を運営しながら、早ければ25年度に着工、28年ごろの開院を目指す。増床の可否は、来年2月以降、県から示される予定だ。
市は、市立病院の建て替えに向け、基本構想にあたる「市立柏病院のあり方」(2018年3月策定)をふまえ、基本計画の策定を進めている。
機能面については、病床規模など、病院全体の運営方針をまとめる全体計画を検証。施設面については、建て替え場所など、敷地利用に関して協議している。駐車場などの配置は、患者にとって利用しやすいものにする必要がある一方、病院を運営しながらの施工となるため、工事中の既存施設への影響も考慮したうえで、敷地利用計画を策定する。
隣接する最終処分場跡地については、公園を整備するうえで、病院と一体的な活用ができないか、協議している。
柏市立柏病院と柏市立介護老人保健施設はみんぐの、次期指定管理については、新病院施設への移行を円滑に進めるため、23~29年度の7年間、随意契約により、同一法人に運営してもらうことを想定。12月議会に、指定議案を提出する。
現行の指定管理者は、公益財団法人柏市医療公社(柏市)。指定期間は23年3月末まで。
県は1月に「県保健医療計画」の中間見直しを実施。基準病床数を見直したところ、一般病床と療養病床について、千葉、東葛南部、東葛北部の二次保健医療圏で、病床の整備が必要となった。
不足している病床の整備について公募したところ、東葛北部では、1043床の募集に対して、柏市立病院を含む10の医療機関が、合わせて948床を増床する計画書を提出。病床の配分については、来年初めに開かれる県医療審議会病院部会で審議、決定される予定だ。
市立柏病院の基本計画策定支援等業務はシステム環境研究所・東京事務所(東京都中央区)が、最終処分場跡地2.6haに緑地公園を整備するための基本設計業務は八千代エンジニヤリング・千葉事務所(千葉市中央区)が担当している。履行期限は、ともに23年3月まで。