本年度内にプロポ 駅西交流拠点 2カ年で実施設計を策定(常陸大宮市)
[2022/10/28 茨城版]
常陸大宮市は、常陸大宮駅周辺整備事業に関連した駅西交流拠点の整備を進めている。事業費については、9月補正で実施設計委託料に4861万円の2カ年継続費を確保した。事業者選定はプロポーザル方式を採用する。年度内にも公募を行い、事業者を選定し、23年度中にまとめる予定。その後は、24年度に着工し、25年度中の事業完了を目指す。
駅西交流拠点は、先行的に取得した面積約1.4haの酒造会社跡地のうち、約0.75haを活用する。基本計画では、市民の憩いの場や様々な交流の活動拠点となる場、子どもたちが安心して遊べる場、防災機能を備えた災害時の一時避難場所としての「あたらしい公園」整備に向け、▽にぎわいの創出▽インクルーシブ・パークの導入▽防災機能の充実──の整備コンセプトを示した。
「にぎわいの創出」では、レクリエーション機能や景観形成機能、都市環境保全機能を盛り込み、「インクルーシブ・パークの導入」ではバリアフリー・ユニバーサルデザイン機能にインクルーシブの概念を導入。「防災機能の充実」では防災機能として地域の安全性、災害時対応などを図るとしている。
施設計画によると、敷地内には芝生広場(約4300平方m)を中心に、キッチンカーなどの出店にも対応できるイベント広場(約320平方m)、インクルーシブ遊具やテント大屋根などを設置する遊具広場(約1200平方m)、カフェや多目的室などを設置する交流施設(約200平方m)、トイレ棟(約40平方m)などを整備する。
交流施設は、駅舎や駅前広場と調和した景観とし、内部はカフェ機能を備えた多目的に活用できる空間とする。多目的室や学習室などを設けることで、各種イベントや講座にも対応した地域交流の場としての活用を見込む。管理運営には民間事業者の活用も想定し、活用が決まれば設計の中に事業者の意見を反映させることも検討している。
概算工事費には7億8780万円を試算。このうち、建築物に3億9980万円(交流施設8420万円、トイレ棟3300万円、遊具広場大屋根2億3940万円、ガラス回廊4320万円)、遊具に6200万円、外構工事に3億2600万円を見込んでいる。
敷地内は、駅舎改築に当たってヤードとしても活用されるため、JRと調整しながら工事を進めていくもようだ。