月岡町長インタビュー 児童公園事業化に意欲 地元建設業の育成が重要(千葉県長柄町)

月岡町長

月岡町長

[2022/10/14 千葉版]
 任期満了に伴う千葉県長柄町長選挙で初当選を果たし、9月13日付で町長に就任した月岡清孝氏が本紙インタビューに応じ、まちづくりや地元建設業への思いなどを語った。月岡町長は、“子育て千葉県一”を目指し、児童公園の事業化に取り組んでいくほか、地元建設会社の育成が重要との考えを示した。

 ──町長就任の抱負を。

 「町民は、もっと活気のある町になってほしいと願っており、大きな企業や施設の立地への期待も高まっている。若い人たちが、この町で暮らし続けたい、子どもを育てたいと思ってもらえる“子育て千葉県一”の町を目指して、一つずつ取り組んでいく」

 ──一宮川流域では治水事業が進んでいる。

 「2019年10月25日の大雨では、二級河川一宮川が氾濫し、これまでに経験したことのないような甚大な被害を受けた。県は流域市町村が実施する内水対策や土地利用施策と連携した一宮川流域浸水対策特別緊急事業を進めているが、町内で本格的な河川改修が始まるのは、もう少し先になりそうだ」

 「流域全体で水を貯めることについても議論が深まっている。この事業を通じて、川の周辺地域を見直す機会と捉え、有休農地の活用なども検討し、町民が親しみを持つような“ふるさとの川”にしていきたい」

 ──重点的に取り組みたいことは。

 「町内には各地域の集会所などに児童遊具を設置した遊び場のようなものが散在しているものの、子どもたちが広場で安全に走り回って遊べるような児童公園がない。子育て世代の意見を聞きながら、このほど開館した新公民館や認定こども園の周辺などで児童公園の整備を検討し、任期中に事業化したい」

 「圏央道では、20年2月に茂原長柄スマートインターチェンジが完成した。24年度の開通を目指し整備が進む大栄~横芝間が完成すると、成田空港へのアクセス性が飛躍的に向上することになる。県など関係機関と協議しながら、スマートインターチェンジ周辺などで企業立地の促進にも力を入れていく」

 ──地元建設業に一言。

 「町内の建設業者は少数精鋭。大雨や台風などの災害発生時や積雪に対応していただき、感謝している。町内業者で対応が難しい場合は、千葉県建設業協会長生支部にも協力してもらっており、大変心強い」

 「技術力の維持・継承の面からも、地元建設会社の育成がとても重要だ。“人”がインフラと言っても過言ではないと思う。地元建設業者の受注機会の確保に取り組んでいく。建設業界がこれからも町とともに発展することを期待している」

プロフィル
つきおか・きよたか 1971年2月4日長柄町長柄山生まれの51歳。茂原農業高校農業土木科卒業後、東京都品川区役所で天王洲アイルなどの都市計画に携る。2010年の町議会議員補欠選挙で初当選し、町議会議員を12年務めた。町観光協会会長や町商工会副会長などを歴任。8月28日の任期満了に伴う町長選挙で初当選した。趣味はゴルフと音楽鑑賞。「風の大地」を愛読。好きな言葉は「一期一会」。

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