年内にも工事協定 東武日光線の踏切改良 補正で債務負担行為(栃木県道路整備課)

[2022/10/12 栃木版]

 県道路整備課は、開会中の県議会第389回通常会議に提出した一般会計補正予算案で債務負担行為の一部を補正し、「快適で安全な道づくり事業(補助)」の2023年度から24年度までの限度額に2億4000万円を追加した。一般県道和泉間々田線の静和小東工区で、東武鉄道日光線との交差踏切の改良工事を発注するため新たに債務負担行為を設定するもので、県栃木土木事務所によると、年内にも東武鉄道と工事委託に関する協定を締結したいとしている。

 県道和泉間々田線は、栃木市岩舟町和泉で県道岩舟小山線と交差する静和交差点から、小山市間々田で国道4号と交差する間々田交差点まで、延長約11kmの一般県道。このうち栃木市岩舟町静和地内では、隣接する静和小学校の通学路となっており、通学路の緊急合同点検で対策が必要とされたことから、歩道の設置などを実施してきた。

 しかしながら、このうち東武日光線と交差する踏切(日光線第224号)およびその前後区間は依然として歩道が未設置な状況。2017年1月には国土交通省から、踏切道改良促進法に基づき改良すべき踏切道として指定されている。

 この交差踏切を含めた前後の約370m区間は、県が13年度から県道和泉間々田線の静和小学校東工区として事業化し、改良事業を進めている。幅員を10.5mへと拡幅して、片側に3.5mの歩道を設置する計画で、全体事業費は7億5000万円。これまでに、延長200mの工事が完了している。

 踏切部分の延長約20mについては、改良工事を東武鉄道に委託する。今回は工事発注にあたり、このほど東武鉄道との協議が整ったことから、工事の負担金として新たに債務負担行為を設定。早期の工事完成を目指すため、これにより適切な工期設定を確保して、円滑な工事発注を担保する。

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