千葉市の検見川・真砂スマートICが新規事業化(国交省)
[2022/10/1 千葉版]
国土交通省は9月30日、千葉市美浜区に新設する検見川・真砂スマートインターチェンジ(仮称)の新規事業化を決定した。千葉市とNEXCO東日本が主体となり、東関東自動車道水戸線の湾岸習志野IC~千葉北IC間に新設する計画。今後、詳細設計に着手し、関係機関と連携しながら、早期の開通を目指す。
物流施設などが集積する湾岸地域と東関東自動車道の東京方面とのアクセスは、市域外の湾岸習志野ICを利用する必要がある。移動時間の短縮による物流の効率化などの観点から、東関東自動車道にいち早く接続し、6車線化された国道357号の整備効果も最大限に発揮するため、美浜区内に検見川・真砂スマートICを新設する計画だ。
設置予定箇所は、美浜区の千葉西警察入口交差点付近から国道14号と国道357号が分岐・合流する真砂交差点付近までの区間を想定。予備設計業務は大日本コンサルタント(千葉営業所・千葉市中央区)が担当している。
今後、地元説明会を開催し、具体的な位置や構造などを説明する。併せて、同事業と一体整備が必要となる検見川立体(仮称)についても早期着手に向け、国への要望を継続する。
国土交通省は2020年10月23日、新規準備段階調査箇所として検見川・真砂スマートインターチェンジを採択。「準備段階調査」に着手するため、計画的・効率的な準備や検討を推進することを目的として、同12月24日に準備会を発足し、これまで検討を進めてきた。
スマートICを整備することで、千葉港を中心とした「湾岸地域」と「東京方面」とのアクセス性を格段に向上させることができ、渋滞の緩和やアクセス機能の強化、産業や観光の振興など、千葉市の持続的な経済発展に寄与することが期待されている。
このほかのスマートICの新規事業化箇所をみると、関東地区では茨城県かすみがうら市で常磐自動車道に連結する「千代田PA」、栃木県足利市で北関東自動車道に連結する「足利」、埼玉県八潮市で常磐自動車道(東京外かく環状道路)に連結する「外環八潮」(いずれも仮称)となっている。