2028年度の着工へ 新資源化施設の建設(我孫子市)
[2022/9/30 千葉版]
我孫子市は、新廃棄物処理施設について、リサイクルセンターなど第2期整備事業の想定スケジュールを明らかにした。2023年度以降に整備詳細計画を策定、25年度から旧クリーンセンターを解体し、28年度に着工する。あたらしい資源化施設の稼働時期は、当初想定していた25年度末から5年ほど遅れ、30年度となる見込みだ。第1期整備事業では、土壌汚染に伴う調査や対策に時間がかかっており、旧焼却施設の跡地に整備する第2期整備事業でも、土壌汚染対策が必要になることから、整備スケジュールに余裕を持たせることにした。
市は、第1期事業として中峠(なかびょう)地区で新廃棄物処理施設の建設を進めており、23年4月の稼働を予定している。新施設稼働後の第2期事業では、旧焼却施設を解体撤去、その敷地南側に、ストックヤードを含めてリサイクルセンターを整備することを計画している。
新しい施設の整備内容は、今年度実施している「資源化施設整備検討業務」をふまえ決定する。
同業務では、市内で発生するごみを資源化するうえで、市独自の処理施設を、どこまで整備するかについて検討。また、水害対策や災害廃棄物処理、製品プラスチックの処理なども、施設機能に追加して検討している。
「資源化施設整備検討業務」と「一般廃棄物処理基本計画及び循環型社会形成推進地域計画策定業務」は、日本環境工学設計事務所が担当している。履行期限は、ともに23年3月末まで。
市では、19年3月にもリサイクルセンター整備詳細計画(未公表)をとりまとめており、23年度以降に同計画の見直しに着手する。前回の策定業務は、国際航業が担当した。
第1期、第2期事業を併せた「クリーンセンター整備事業に係る環境影響評価書」(20年3月)によると、ストックヤード含むリサイクルセンターの建築面積は約4500平方m。処理能力は1日当たり36・9tを想定。稼働時期は、25年度末を見込んでいた。