文化会館に6億円 野球場で照明のLED化工事(行方市補正)
[2022/9/27 茨城版]
行方市は第3回定例会に補正予算案などの議案を提案している。このうち、一般会計補正予算には5億3091万円を追加し、総額を179億8946万円とする。主なものでは、文化会館の大規模改修工事費を増額し、総額で約6億円を確保した。このほか、北浦第2グラウンドの照明改修工事費や防衛施設周辺道路の舗装工事費などを盛り込んだ。
文化会館大規模改修事業では、工事費に23年度分を含めて9667万円を追加し、22-23年度の2カ年の継続費を総額6億0230万円に補正している。予算が可決すれば、10月中にも工事の公告を行い、12月議会で工事請負契約の承認を得て、着工する。工期については、多少の短縮を見込んでおり、23年度内の供用開始を目指す。
この事業は、1994年に旧北浦町文化会館として開館した市の文化会館について、大規模改修工事を行うもの。文化会館は542人が収容可能なホールなどを配置し、住民の芸術や文化、教育の振興を図るためのさまざまなイベントが開催可能な施設となっている。しかし、建設から30年近くが経過し、機械などの更新の時期が来ていることから、このほど、大規模改修を実施することとなった。施設の構造・規模はSRC造2階建て、延べ2158平方m。実施設計は須藤隆建築設計事務所(土浦市)が担当した。
当初は7月から来年9月までの工事を計画しており、5月に一般競争入札を実施。しかし、入札は不調となった。内部で検討を進めた結果、昨今の資材価格上昇も考慮し、設計の見直しを行い、今回の補正で増額の措置を行った。
体育施設管理事業では、北浦運動場の第2グラウンドの野球場で照明のLED化工事を行うため、設計委託料49万円と工事費2097万円を予算化。このほか、北浦・麻生・玉造運動場の屋内外のトイレの自動水栓化工事を行うため、設計費49万円と工事費462万円を計上している。
道路関係では、防衛施設周辺道路整備事業費で道路舗装工事費3050万円を計上し、市道(玉)2012号線ほか1路線の湧水対策工事を実施する。自転車道整備事業では工事費1100万円を予算化し、市内を流れる武田川沿いの道路に自転車道を整備していく。