管理棟や観客席を設計 第二多目的運動場の改修(宮城県 女川町生涯学習課)
[2022/9/22 宮城版]
女川町は、町民第二多目的運動場を改修するため、本年度に実施設計業務を委託する。業務委託に当たっては10月ごろに指名競争入札で発注する見込み。本年度予算には同業務の委託費に1243万円を計上している。主に3つの管理棟や観客席、トイレなどを改修する予定だ。
同運動場は女川浜大原190に設けられている。グラウンドは一つだが、管理棟や観客席は3つのゾーンに分かれて配置。AとBは野球のバックネット裏部分に観客席がある。Cはサッカーやラグビーなどを想定し、センターラインの延長線上にグラウンドを見渡せる形で配置されている。
管理棟の床面積は、Aが530平方m、Bが540平方m、Cが250平方m。いずれも管理棟の上に観客席が設置されている。観客席の数は、AとBが各810席、Cが420席。トイレはAとBに設けられている。
管理棟は主に雨漏りの防水対策と、床や壁などの改修を予定。観客席は全面改修ではなく、傷んでいるコンクリートなどの部分改修となる見込み。トイレや設備などはどこまで手を付けるか設計を委託して判断する。
同運動場の施設は1998年に竣工した。東日本大震災の後にグラウンドを人工芝に張り替えたものの、管理棟などは老朽化したまま手付かずとなっている。
なお、3月16日の福島県沖地震では、グラウンド外周の園路の舗装にクラックが発生したほか、一部が沈下した。園路に設けられている照明灯の器具も破損した。これらの復旧工事費は6月補正予算で1050万円を計上した。月末~10月ごろに指名競争入札で工事発注する予定。
アスレチック広場は遊具を更新
同町は本年度予算に、体育施設の工事費として2406万円を計上している。アスレチック広場の遊具を更新・撤去するほか、トイレを解体撤去する。トイレの解体は10月ごろに見積もり合わせ、遊具の更新と撤去は別々にして12月ごろに発注する見通し。
遊具は木製で複数が設置されているものの、老朽化して時代にも合わなくなっているため、コンビネーション遊具の新しいものに取り換えるほか、ローラーすべり台なども含めていくつかを撤去する。築山の上にある汲み取り式のトイレは解体撤去する。
発注予定では遊具の全面改修工事と、ローラーすべり台の撤去工事に分けることを想定。工期はともに3カ月を見込む。