規模は延べ7000平方mに 統合小建設 来年6月議会後の着工へ(美浦村)

[2022/9/21 茨城版]
 美浦村は、村立統合小学校整備で現在、須藤隆建築設計事務所(土浦市)で実施設計を進めている。施設規模は当初の想定よりも拡大し、延べ7000平方m程度に変更。設計は年度内にまとめたあと、23年6月定例議会で工事契約を結ぶ予定で、25年4月の開校を目指して整備を進めていく。

 今回統合するのは、木原小学校と安中小学校、大谷小学校の3校となる。建設地は検討委員会で審議した結果、美浦中学校の敷地内に決定した。統合に向けて、これまで、「村立小学校あり方検討委員会」が19年秋に検討結果を答申し、単学級化や複式学級化などを避けるべく、小学校3校を新たな場所へ統合する方向性を示していた。

 現在の児童数は600人弱となっているが、施設規模は35人学級で各学年2クラス以上としたうえで、24年度ごろの想定児童数約550人程度の規模を確保する。小学校と中学校の基本的な枠組みは残しながら両校を存続し、義務教育9年間の一貫教育を行う小学校・中学校併設型の小中一貫教育を導入する計画となっている。

 新小学校校舎の設置場所は、既存の中学校校舎とできるだけ隣接する位置とし、合理的かつコンパクトに整備することを基本方針とした。

 新校舎の高さは、既存の中学校校舎より高くならないようにし、体育館は中学校と併用、学校給食は現在の大谷小学校給食室から配送する。校舎棟内部には、普通教室を約18教室、特別支援教室を約4教室、特別教室約7教室を設置していく。駐車場は100台程度を確保する。

 昨年秋には、プロポーザルで選定した須藤隆建築設計事務所と契約を結び、基本設計に着手。本年度は、引き続き同社による実施設計の策定を進めている。プロポーザル時点での建設規模は延べ約6500平方m程度を想定していたが、オープンスペースなどの拡大により、現在ではRC造3階建て延べ約7000平方m程度で進められている。

 設計は年度内にまとめる。昨今の資材高騰により、当初計画から事業費も増加しているもようだが、スケジュール通りの25年4月開業を目指し、23年度から2カ年で工事を行う計画だ。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.