ドローン拠点を整備 グランピング施設に2.2億円(境町補正)

[2022/9/14 茨城版]
 境町は町議会定例会に補正予算などの議案を提案し、原案通り可決した。このうち、一般会計補正予算には26億0661万円を追加し、総額を187億8555万円とする。主な補正は、地方創生拠点整備交付金を活用して、ドローンラボ・ドローンフィールド(仮称)整備に3億9584万円や、グランピング施設(仮称)整備に2億2296万円、S-デポ(仮称)整備に2億1736万円を計上した。また、アーバンスポーツパーク2nd(仮称)では、施設を全天候化するために工事費を追加した。

 ドローンラボ・ドローンフィールド整備事業は、ドローンの研究開発をはじめ、製造や飛行試験、実験、チューニングなどを行う施設を建設して実用化を図るもの。予定地は塚崎地内の県立境特別支援学校の北東側に位置し、敷地面積は8811平方mとなる。発注方法は設計・施工一括方式を採用し、公募型プロポーザルで近く発注する予定となっている。

 グランピング施設整備事業は、グランピング施設4棟とテントサイト4区画の整備を予定している。建設場所は西泉田地内で、建設中のサーフィン施設「S-wave」の東側とする。整備面積は約9900平方mを見込んでいる。発注は設計・施工一括方式となり、近く公告する見通しとなっている。

 S-デポ整備事業では、文化村のアーバンスポーツパーク西側の駐車場予定地4493平方mの一画に、施設の受付やラウンジ、東京2020オリンピックのレガシー展示場などのほか、BMXやスケートボード、インラインスケート、テニスなどのショップを整備する。施設の規模などについては、設計の中で決定していく。発注は設計・施工一括方式で、近く発注する予定だ。なお、同事業関連では、本年度に駐車場の整備も並行して進めている。測量や設計のほか、舗装や外構、照明の設置なども実施していく。

 アーバンスポーツパーク2nd整備事業は、アーバンスポーツパーク脇の駐車場に、東京オリンピックで実際に使用したBMXフリースタイル専用パークを移設して常設化するもの。当初は屋外施設を予定していたが、全天候型の施設に整備することに変更し、今回の補正で工事費に3億9001万円を追加した。全天候型にすることで、国内外の大会を誘致していくという。なお、アーバンスポーツパーク2nd整備の設計・施工は新井建設工業(境町)が担当している。

 このほか、医療施設「さかいスマイルキッズクリニック」整備事業では、建設地の地盤調査を行った結果、地盤改良工事の必要があると判明したため、追加工事費1267万円を計上した。医療施設は町内初の専門小児科となり、来年4月の開院を目指して工事を進めている。なお、施工は中和建設(境町)が担当する。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.