千葉ポートアリーナの大規模改修を検討へ(千葉市)
[2022/9/13 千葉版]
千葉市は、築30年以上が経過し、老朽化が進む千葉ポートアリーナについて、大規模改修や修繕の検討を本格化する。アドバイザリー業務の委託先を選定する公募型プロポーザルの手続きを開始した。契約上限額は990万円。施設の現状を把握し、緊急的に必要な修繕や工事を洗い出すととともに、大規模改修の方針をとりまとめる。
2019年度に千葉土屋建築研究所(千葉市美浜区)に委託した劣化度調査では、修繕や改修が必要な箇所が多数指摘されている。調査以降も雨漏りなどの不具合が多数生じているという。
件名は「千葉ポートアリーナ修繕及び改修に関するアドバイザリー業務委託」。同業務では、劣化箇所について、緊急に修繕が必要な箇所と大規模改修する箇所など、劣化度や緊急度に応じて計画的に修繕・改修できるよう分析。調査結果を踏まえ、工期や工法、概算工事費などを検討していく。
大規模改修の方針では、改修箇所や新たに加える機能、機能向上、安全対策、ユニバーサルデザインなどの視点を検討し、複数のモデルプランを作成。概算工事費や管理運営費を試算し、定性的・定量的な検討結果を総合的にとりまとめる。委託期間は2023年3月17日まで。
プロポの参加資格要件は単体企業で、過去10年以内に同種・同類業務の実績があることなど。20日まで参加申し込み、10月6日まで企画提案書をそれぞれ受け付け、12日のプレゼンテーション審査を経て、14日までに優先交渉権者を選定する予定だ。
千葉市中央区の千葉ポートアリーナは1990年12月に完成。施設の構造・規模はSRC造3階建て延べ1万9509平方m。各種スポーツイベントや文化イベントでも利用可能な「メインアリーナ」と、市民のスポーツ活動に利用できる「サブアリーナ」、トレーニング室などで構成している。
22年3月に更新した「千葉市公共施設等個別施設計画」では、千葉ポートアリーナの大規模改修について、25年度に実施設計、26~27年度に工事を進めていく方向性が示されている。