新図書館など複合施設の実施設計 日本設計と随意契約へ(千葉県教育庁)

[2022/9/8 千葉版]
 千葉県教育庁は、新県立図書館等複合施設の実施設計業務について、基本設計を担当している日本設計(東京都新宿区)に委託する方向で検討している。契約方式は随意契約を想定。千葉市中央区の県立青葉の森公園内に延べ1万7000平方m規模の施設を新築する計画だ。本年度予算では実施設計業務に限度額5億8000万円の債務負担を設定している。

 知識や情報の収集・発信拠点として県民に良質なサービスを提供するため、3館ある県立図書館を1館に集約するとともに、文書館との複合施設とすることで、機能の強化を図り、新たな「知の拠点」として整備していく。

 建設予定地は県立青葉の森公園ネイチャーゾーン内のはらっぱ(公園北側駐車場の東側)付近の約1万8500平方m。施設の構造・規模は地下1階地上2階建て延べ1万7000平方mを想定。収蔵能力は開架15万冊、書庫255万冊を見込んでいる。

 県教育庁は本年度、2019年8月に策定した「新千葉県立図書館等複合施設基本計画」を踏まえ、基本設計を進めるとともに、施設整備に必要な業務として、埋蔵文化財調査を千葉市教育振興財団(千葉市中央区)、地質調査を千鉱エンジニアリング(千葉市中央区)、方眼測量調査をボーソーテック(千葉市若葉区)にそれぞれ委託している。

 基本設計業務の履行期限は12月15日まで。同業務などの成果を踏まえ、23年度にかけて実施設計を進め、24年度以降の着工を目指す。

 基本計画で施設は▽利用エリア(開架・閲覧、貸出カウンター、大型資料閲覧席、対面朗読室、授乳室、研修室、展示室、貴重資料、公文書、古文書など各閲覧スペース)▽保存エリア(図書館205万冊、文書館50万冊、自動化書庫の導入により延床面積縮減)▽業務エリア(館長室、事務室、市町村支援室、会議室、作業室)▽その他(エントランスホール、機械室、電気室、警備員室)──などで構成。基本計画の策定支援業務は図書館総合研究所(東京都文京区)が担当した。

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