2023年5月ごろ入札公告 DBOで加曽利貝塚の新博物館(千葉市)
[2022/9/7 千葉版]
千葉市は9月6日、2022年度の第1回千葉市史跡保存整備委員会を開き、特別史跡加曽利貝塚新博物館の整備について、整備運営事業者の募集・選定スケジュールを明らかにした。12月にも実施方針を公表し、23年5月ごろに入札公告、同年度末までに契約を締結する方針だ。24年度以降に設計・施工を進め、27年度の開館を目指す。
新博物館の建設予定地は、坂月川沿いの旧小倉浄化センター跡地やその周辺の民有地。敷地面積は約2万平方m。整備手法については、設計・建設の段階から運用のしやすさなどを見据えた整備が期待でき、トータルコスト面で優位となるDBO方式を想定している。
建築設計・工事費、展示設計・製作設置費、備品・開設準備費などの整備事業費は約50億円を概算。造成などの事業費や運営費は要求水準書の作成で精査する。
募集・選定スケジュールについては、実施方針などを12月に公表。千葉市PFI事業等審査委員会で、「公設民営」(DBO方式)の導入により「公設公営」と比較して効果的な施設整備と運用が期待できるかを検討し、23年3月ごろ特定事業に決定する。
その後、募集要項を5月ごろ公表。提案書類を9月ごろまで受け付け、落札者を11月ごろに決定する方針だ。
新博物館整備運営事業者選定アドバイザリー業務はPwCアドバイザリー合同会社(東京都千代田区)に委託。学術面から事業者の選定を指導助言する学術アドバイザーを、早稲田大学の高橋龍三郎教授がつとめている。アドバイザリー業務の委託期間は24年3月までの2カ年。
なお、新博物館と史跡を結ぶ連絡歩道橋の整備事業化検討業務は、オリエンタルコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区)が担当している。履行期限は23年3月まで。