5カ年かけ防波堤延伸 石浜漁港/事業費が10億円弱(宮城県 南三陸町)
[2022/9/6 宮城版]
南三陸町は漁港施設機能強化事業で、本年度から5カ年かけて石浜漁港の平棚防波堤を延伸する計画だ。事業費は約10億円弱を見込んでいる。本年度は初弾工事として一部区間の防波堤工事を一般競争入札で発注する。当初は第2四半期の入札を予定していたが、設計の見直しが必要となったため、第3四半期以降にずらす見込み。
石浜漁港は歌津地区にあり、既存の平棚防波堤を湾の内側へ伸ばす。延伸の最大延長は80m程度だが、実際には70m程度になる可能性がある。幅は既存の防波堤よりも狭くなる見込みで、新しい防波堤の前面には消波ブロックを設ける。
町が5月にホームページで公表した発注予定では、本年度に延長30mの防波堤工事を入札発注することにし、工期を9カ月に設定している。延長などは変更になる可能性がある。
既存の平棚防波堤は延長が65mで、幅は広い所で18.9mある。水深は最大7m程度。低気圧が近づくと波が荒くなって物揚場を傷めつけてしまうため、静穏度を確保する目的で防波堤の延伸や消波ブロックの設置を計画した。
防波堤の調査設計業務はアルファ水工コンサルタンツ(仙台事務所・多賀城市)に委託。現在は同社で断面や法線など設計の見直し作業を進めている。履行期間は10月末まで。同社は消波ブロックの設計業務も担当した。消波ブロックは防波堤を延伸した後に移設する。