上横田町に新庁舎 南消防署 25億円で25年度にも着工(宇都宮市)

[2022/9/6 栃木版]

 宇都宮市はこのほど、南消防署整備基本計画を策定した。この計画によると、新庁舎建設予定地を国道4号沿いの上横田町地内とし、敷地面積は約6500平方mとしている。2022~24年度に基本設計や実施設計の策定と用地取得を行い、25~26年度に建設工事を実施して、27年度からの供用開始を目指すとしている。概算整備費は、25億円(用地取得費除く)を見込んでいる。

 市では、南部地域の災害対応などの拠点となる整備に向けて、南消防署を移転改築するための整備基本計画を策定した。このなかで、自然災害の激甚化・頻発化といった社会情勢の変化を踏まえ、導入する具体的な機能・規模や建設地、整備スケジュールを盛り込んでいる。
 新庁舎の機能としては、執務環境で事務室と会議室を整備する。災害対応に必要な環境では▽救急資材収納室▽第2車庫▽防火衣室▽乾燥室▽ボンベ充填所▽非常用電源、自家用給油設備、非常用給排水設備―を整備し、生活環境では▽仮眠室▽浴室、脱衣室、洗面室▽エレベーター、多目的トイレ―を整備するとしている。
 配置施設は、庁舎エリア(庁舎棟、車両点検スペース、A約2500平方㍍)、訓練エリア(主訓練塔、副訓練塔、ボンベ充填所、少量危険物倉庫、第2車庫、自家用給油設備、砂のう置き場など、A約3300平方㍍)、来庁者用エリア(駐車場、駐輪場、A約700平方㍍)を設ける。
 配置計画は、庁舎エリアと来庁者エリアを国道4号沿いとし、訓練エリアは敷地奥に配置。来庁者駐車場と駐輪場は庁舎玄関とできる限り近接させるようにし、付帯施設は庁舎や訓練機能に支障のない箇所に配置する。
 施設整備にあたっては、脱炭素に向けて創エネ・省エネ・畜エネの積極的な導入を検討。事業手法については、効果的かつ効率的に整備を行うため、民間の活力・ノウハウの活用方策(PPPの活用など)を検討し、最適な整備手法を採用するとしている。

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