[2022/9/3　千葉版]
　千葉県町村会(会長・岩田利雄東庄町長)は、2023年度の千葉県当初予算編成に対する要望活動を実施した。重点要望事項は▽県内道路の整備促進▽子ども医療費助成の拡充▽米価下落に対する緊急対策──の3項目。成田国際空港を拠点としたアクセス網整備や長生グリーンラインの早期完成など、広域的な道路網の整備に重点を置き、適切な措置を講じるよう強く求めた。

　要望事項は8月19日に開催した県町村会の定例会で決定。要望活動には、岩田会長のほか、副会長の小坂泰久酒々井町長と白石治和鋸南町長が参加し、熊谷俊人知事に要望書を提出した。

　重点要望事項をみると、成田空港周辺では空港の機能強化が進み、旅客数や貨物量が飛躍的に増加してきたことに伴い、空港周辺道路への負担も増大。地域によって道路などのインフラ整備に格差があることから、空港を拠点としたアクセス網などの整備が急務になっていると指摘している。

　国道409号茂原一宮道路(長生グリーンライン)については、圏央道と接続させ、広域的な道路交通ネットワークの形成を図ることは、外房地域の発展と災害時における緊急対応道路として必要不可欠としている。

　要望事項の「県土整備行政の充実強化」では、道路関連で若草大橋延伸線の早期位置付けと事業化など12項目、海岸・河川関連で二級河川真亀川の河道掘削など5項目の計17項目を盛り込んでいる。

　主な要望事項は次の通り。

■県土整備行政の充実強化
【道路】
▽若草大橋延伸線の早期位置付け・事業化
▽県道郡停車場大須賀線バイパスの早期完成と同路線の国道356号バイパスまでの接続、主要地方道成田下総線の延伸
▽成田国際空港を拠点としたアクセス網整備
▽新九十九里大橋(仮称)の早期着工
▽県道南総一宮線の整備促進
▽国道409号茂原一宮道路(長生グリーンライン)の早期完成
▽県道茂原白子バイパスの建設促進
▽県道日吉誉田停車場線の道路整備
▽三県道の通学路交通安全対策(局部改良・歩道整備)の実施
▽県道南総一宮線(南郷トンネル)の道路整備
▽国道297号と国道465号の道路ネットワークなどの早期整備
▽県道勝浦布施大原線に係る県単道路改良事業(一般リゾート)の早期完成
【海岸・河川】
▽二級河川真亀川の河道掘削
▽二級河川栗山川の河川改修
▽九十九里浜の海岸浸食対策・養浜事業の推進
▽二級河川一宮川河口の土砂堆積除去
▽二級河川南白亀川下流部に堆積する牡蠣殻の除去