ごみ共同処理の解消検討 鎌ケ谷と協議へ(柏市)

[2022/9/2 千葉版]

 柏市は、市内3つの清掃工場体制の合理化を検討している。柏・白井・鎌ケ谷環境衛生組合の「クリーンセンターしらさぎ」で実施しているごみの共同処理を解消、旧沼南地域のごみを、南北2つのクリーンセンターで受け入れることを想定している。市では、地域住民の理解を得たうえで、鎌ケ谷市と正式に協議を開始することにしている。

 同市では、沼南町との合併以降、3つの清掃工場体制を維持。老朽化対策に要する多額のコスト負担などの課題があり、各施設の処理余力を考慮した合理化が求められている。

 そのため、3つの清掃工場体制を2つの工場体制に集約することを検討。鎌ケ谷市との正式協議を前に、地域住民の理解を得るため、「しらさぎ」周辺住民を対象にした説明会を開くなど、周辺住民との調整を進めている。

 今年2月には柏市が同市藤ケ谷地区の役員を対象に、7月には鎌ケ谷市が同市軽井沢地区の住民を対象に住民説明会を開催。両市が協議を開始することについて、おおむねの理解を得ている。

 なお、北部クリーンセンターの管理運営は、元施工の荏原環境プラントが担当。委託期間は3月末までとなっていたことから、市では、現行の長期責任委託を24年3月末まで2年延長、新たな委託事業者の選定を進める。清掃工場次期事業手法検討調査業務および事業者選定アドバイザリー業務は、日本総合研究所が担当している。履行期限は23年10月末まで。

 南部クリーンセンターの運営管理委託事業は、日立造船のSPC会社「柏環境テクノロジー」が担当している。運営期間は25年3月まで。

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