駅西拠点に設計費 レジャー施設再整備へ着手(常陸大宮市補正)
[2022/9/1 茨城版]
常陸大宮市は、8月31日開会の定例市議会に、5億3840万円を追加して総額を253億8469万円とする一般会計補正予算案を提案している。主なものでは、常陸大宮駅西交流拠点の整備工事実施設計委託料に2カ年で4861万円を確保し、24年度の着工へ準備を進める。このほか、レジャー施設「パークアルカディア」の再整備に向けて基本設計委託料を予算化した。
常陸大宮駅周辺整備事業の関連事業として計画を進めている駅西交流拠点は、21年度に基本計画を策定し、▽にぎわいの創出▽インクルーシブ・パークの導入▽防災機能の充実──の3つの整備コンセプトが示されている。
駅西交流拠点の計画地は、先行的に取得した面積約1.4haの酒造会社跡地のうち、駅前広場や周辺道路整備に利用される約0.65haを除いた約0.75haを活用していく。施設計画によると、敷地内には芝生広場(約4300平方m)を中心に、キッチンカーなどの出店にも対応できるイベント広場(約320平方m)、インクルーシブ遊具やテント大屋根などを設置する遊具広場(約1200平方m)、カフェや多目的室などを設置する交流施設(約200平方m)、トイレ棟(約40平方m)などを整備する。
概算工事費には7億8780万円(税抜)を試算する。今回の補正では、実施設計委託料に1458万円を予算付けするほか、債務負担行為に実施設計委託料3403万円(23年度)を設定する。設計は、プロポーザル方式により年内には契約を結ぶ運び。設計は23年度中にまとめて24年度に着工し、25年度中の事業完了を目指す。
山方地区にあるレージャー施設「パークアルカディア」では、再整備に向けて基本設計委託料660万円を計上した。この施設は、ケビン村やパターゴルフ、プラネタリウム、森林科学館などを備えた自然豊かなレジャー施設となっているが、施設の老朽化や観光の活性化に向けた資源の活用を目指し、再整備を図ることとした。基本設計は、配置計画や整備内容などを定めるもようで、民間の活用なども視野に入れながら計画を進めていく。
このほか、道の駅常陸大宮では、資材の高騰などから遊具設置工事費379万円を増額。道路新設改良費には5110万円を確保し、このうち10245号線(中富町)には1700万円、2-30号線(鷲子)には600万円の工事費をそれぞれ予算化する。
桜の岡住宅では、外壁などの改修工事費に913万円を増額するほか、小貫住宅では老朽化などにより解体するため工事費789万円を計上した。