候補はNASCA+はりゅうウッドJV 複合施設の設計候補特定 図書館や遊戯施設など 「とみやの縁側」がコンセプト(宮城県 富谷市)

[2022/8/31 宮城版]
 富谷市は28日、公募プロポで進めていた市民図書館等複合施設の基本設計策定について、ヒアリングの結果、NASCA(東京新宿区)とはりゅうウッドスタジオ(福島県南会津町)の設計JVを契約候補者に決定した。近く契約を結ぶ見通し。1次審査には27者の応募があり、2次審査では同者のほか、環境デザイン研究所、岡田新一設計事務所、昭和/オープン・エー/ICE設計JV、マル・アーキテクチャ東京事務所による提案が行われた。

 最優秀提案では、主な移動箇所をすべてスロープでつなぐ「とみやコネクトリング」を中心とした優れた動線や建築構造に加え、専門的な知見に基づく優れた屋内遊戯施設の提案、成田公民館と共生し、地域と環境をつなぐ「とみやの縁側」というコンセプト、東北の積雪地を拠点とする設計者も参画していることなどが高く評価された。

 業務では市立図書館とスイーツステーション、児童屋内遊戯施設の3施設を一体的に整備する複合施設の基本設計やZEBに関する機能と設備の検討などを行う。履行期限は23年3月17日まで。

 複合施設の整備予定地は成田公民館敷地内。構造はRC造一部S造2階建て延べ2900平方mを想定している。施設の内訳は図書館が1780平方m、図書館1階のオープンフロアを活用して設置するスイーツステーションが240平方m、児童屋内遊戯施設が880平方mを想定し、エキスパンションで図書館と接続する。

 駐車場は公民館東側敷地と第2駐車場を併せて7738平方mが利用可能で328台分が確保できる見込みだ。

 施設整備の概算事業費は18億4994万円で調査設計に5099万円、本体工事に11億8540万円、外構や備品購入などに5億6116万円を見込んでいる。23年度から工事に着手し、25年7月の供用開始を目指していく。

 運営は図書館について、市の直営が決定している。そのほかの機能については、直営か指定管理者を選定するかを検討を続けている。

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