こども園に15億円 工事発注は11月ごろを予定(筑西市補正)

[2022/8/27 茨城版]
 筑西市は、31日に開会する第3回市議会定例会に提出する補正予算案の概要を明らかにした。一般会計には27億7025万円を追加し、総額を490億4689万円とする。主なものでは、認定こども園せきじょうの建設工事費に15億6402万円の継続費を設定。工事の発注時期は11月ごろになる見込みだ。このほか、道路維持補修事業で工事費や放課後児童クラブの施設整備工事費などを盛り込んだ。

 認定こども園せきじょう整備事業では、22-23年度の2カ年で総額15億6402万円の継続費を設定した。建設工事は11月ごろに入札を執行し、12月定例議会への上程を見込む。本年度は、北園舎と旧黒子小学校のプール解体工事に着手する予定となっている。

 この事業は黒子地内に立地する施設の老朽化に伴い、改築を行うもの。その際には、敷地内にある北園舎と南園舎、旧黒子小学校のプールを解体し、その跡地に新施設を整備していく。整備後も駐車場として利用する東側駐車場(4688平方m)を除いた敷地面積は1万0587平方mとなる。

 新施設の定員は250人とし、建物の構造・規模はRC造平屋2269平方mを想定。内部には木材を多く取り入れた作りとし、保育室11部屋のほか、多目的室や子育て支援室、遊戯室、厨房、管理諸室などを設ける。設計は若柳建築事務所(つくば市)が担当しており、11月30日までにまとめる予定となっている。

 今後のスケジュールは、本年度中に北園舎とプールの解体工事に入り、23年度には新園舎の建設工事を実施して、完成後に南園舎の解体工事を行う。24年度には園庭・グラウンドの整備工事と外構工事、敷地南側の市道拡幅工事などを行っていく。なお、工事中は南園舎を使用して対応する考えだ。

 道路維持補修事業は、市内全域の舗装の痛みが激しい道路について、生活道路などの小規模維持補修・修繕を実施する。本年度は142カ所の修繕工事などを予定しており、不足分を補正で対応する。具体的には、道路維持補修工事費1億2000万円や修繕工事費8000万円、原材料1億円などを予算化している。

 放課後児童クラブ整備事業では、整備工事費に1870万円、備品購入費に426万円を計上した。竹島小学校と養蚕小学校で新たに児童クラブを設置するほか、関城西小学校では空調設備の更新工事を行う。

 このうち、児童クラブ整備では、小学校の余裕教室を活用して実施する。定員は各校40人程度を見込んでいる。

 このほか、旧筑西市民病院の解体工事を実施する際には、敷地の土壌汚染調査を行う必要があるため、委託料1955万円を予算化した。

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