29日に一般競争公告 対象は「建築一式S」 栗原警察署の新築工(宮城県出納局)
[2022/8/26 宮城版]
宮城県出納局は8月24日、「仮称・栗原警察署庁舎等新築工事」の入札概要を発表した。8月29日に一般競争入札を公告し、「建築一式工事S等級」の登録業者を対象に入札参加を募る考え。栗原市志波姫地区に、RC造4階建て延べ3253平方mの庁舎棟などを建設する。
発表によると、仮称・栗原警察署庁舎等新築工事の一般競争入札を8月29日に公告し、入札参加申請書の受け付けを開始する。発注業種・等級は「建築一式工事S等級」。開札予定は9月22日。標準型(施工計画型)の総合評価を適用する。工事は土木部営繕課が所管する。
宮城県警察本部は警察施設の再編計画にのっとり、既存の築館警察署(栗原市)と若柳警察署(同)を統合して栗原警察署を新設する。整備地は国道398号に面する栗原市志波姫字南堀口58ほかの土地5299平方m。すでに敷地の造成工事を行った。
新築工事ではRC造4階建て延べ3253平方mの庁舎棟をはじめ、拾得自転車置場棟(S造2階建て延べ235平方m)、車庫棟2棟(S造平屋計274平方m)、来署者駐輪場(S造平屋12平方m)などを建設する。本体工事には外構工事も含む。庁舎棟の設計は昴設計(仙台市青葉区)が担当した。
宮城県が公表している発注予定によると、工期は約26カ月、概算工事費は13億円を見込んでいる。現時点では2024年中の完成を予定している。
宮城県は庁舎棟に係る電気工事、衛生工事、空調工事、昇降機工事を別発注する方針。9月中にそれぞれ、一般競争入札を公告する。
栗原警察署の新設に合わせ、警察官用の官舎を栗原市築館地区に建設する。工事発注については「仮称・栗原警察署待機宿舎新築ほか1件工事」の一般競争入札を4日に開札した。3社が応札し、落札決定に向けて総合評価が行われている。同工事ではRC造3階建て延べ852平方mの集合住宅を建設する。
宮城県は建設業者らが技術者を効率的に配置し、公共工事を計画的に受注するための施策として、一部の大型工事については入札公告前に概要を発表している。