25年1月にも着工 東給食センター 整備基本計画を策定(栃木市)
[2022/8/25 栃木版]
栃木市はこのほど、(仮称)栃木東地域学校給食センター整備基本計画を策定した。この計画によると、建設予定地は神田町49にある農地(A約5800平方m)で、施設の規模は延べ床約1900平方mを想定する。2022~23年度に用地測量、22~24年度に基本設計や実施設計、23~24年度に造成工事を実施したあと、施設建設工事を25年1月に着工して26年6月に竣工させる見通し。給食センターの開設は、26年9月を予定する。建設事業費は、24億2480万円と試算している。
神田町に延べ1900平方m規模で
市は食育の推進や、衛生管理の徹底した安全・安心な学校給食を提供する調理場を整備するため、老朽化した学校給食施設の計画的な整備を進めている。このうち栃木地域では、老朽化した栃木第三小学校給食共同調理場と大宮北小学校給食共同調理場、国府北小学校給食共同調理場を統合し、(仮称)栃木東地域学校給食センターを整備する。この新施設は、大宮南小学校・大宮北小学校・国府北小学校・国府南小学校・東陽中学校・栃木東中学校・栃木南中学校の7校を対象に給食を提供する。
施設内には、調理エリア、一般エリア、付帯設備を設ける。調理エリアには、汚染作業区域(検収室、下処理室、食品庫、洗浄室など)と非汚染作業区域(調理室、炊飯室、食物アレルギー専用室、コンテナ室、配送室など)を設置。一般エリアには、事務室、更衣室、洗濯乾燥室、会議室、見学スペース、食育コーナー、倉庫、ボイラー室、設備機械室などを設置する。付帯設備としては、排水処理施設、受水槽、ごみ置き場などを設ける。
施設の構造はS造で、規模は約1900平方mとした。ドライシステムを採用し、スチームコンベクションオーブン、真空冷却機、冷却機能付き消毒保管庫、自動フライヤーなどの設備を用意する。カーボンニュートラルにも配慮して、太陽光発電や自然光の採用など自然エネルギーを有効活用する。
建設予定地は、8カ所を検討した結果▽供給する学校におおむね10分程度で到着できる▽上水道、電気、排水路のインフラがすでに整備されている▽幹線道路へのアクセス利便性がある-などの要件を満たしている、神田町49にある農地(A約5800平方m)を選定した。
事業費の内訳は、本体工事(基礎工事除く)が21億5000万円、用地費等が4000万円、設計費が4500万円、工事管理費が2000万円、造成工事費(盛土、擁壁、仮設など)が6650万円、外構等工事費(舗装、防護柵、雨水浸透槽など)が1億円、ZEB(ネットゼロエネルギービル)認証および補助事業申請コンサル料が330万円、食器等備品購入費が5200万円、什器等備品購入費が650万円となっている。
本体工事費のうち、建築工事が14億2500万円、厨房設備が4億7500万円、太陽光発電設備が4500万円、脱炭素化のための設備機器(太陽光熱利用給湯システム、LED照明など)が2億0500万円とする。また設計費は、基本設計に1424万円、実施設計に2407万円、造成設計に668万円を配分する。