千葉北西連絡道路 検討会で基本方針骨子案を提示

[2022/8/24 千葉版]
 千葉北西連絡道路検討会(座長・小島昌希国土交通省千葉国道事務所長)の第3回会合が23日、ウェブ方式で開かれた。野田市~印西市間の道路計画具体化に向け、基本方針の骨子案を提示。核都市広域幹線道路の機能を備え、多車線の自動車専用道路とする方向性が盛り込まれている。

 検討会では▽交通計画における千葉北西連絡道路の位置づけ▽現状・課題と期待される効果▽周辺地域の土地利用状況▽千葉北西連絡道路の基本方針骨子案──について意見を交わした。

 基本方針の骨子案をみると、起点は野田市のつくば野田線以北、終点は印西市の国道464号付近と設定。求められるサービスレベルは多車線の自動車専用道路とし、常磐自動車道や国道6号へのアクセスや核都市広域幹線道路としての機能を想定している。

 ルート・構造の選定に当たり、地域の自然環境や地域の分断に考慮する。国や県、沿線自治体が連携し、千葉北西連絡道路の必要性について地域住民の理解が得られるよう、積極的に取り組んでいく。

 この骨子案を踏まえ、今後の検討会で、沿線自治体の意見を踏まえた基本方針を策定する。

 千葉国道事務所は「R4千葉北西連絡道路検討F7業務」をパシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)に委託した。同業務では、千葉北西連絡道路検討会で基本方針を策定するため、課題の整理・分析や、計画段階評価に必要な整理・分析を実施し、道路の必要性を検討。併せて、最新の情報をもとに道路概略設計を修正する。履行期間は2023年3月24日まで。

 千葉北西連絡道路については、県北西部を南北に連絡する唯一の広域的道路である国道16号で慢性的な渋滞が発生している状況などを踏まえ、野田市~印西市間の計画具体化に向けて、20年10月に「千葉北西連絡道路検討会」を設立した。

 メンバーは千葉国道事務所、県、茨城県、野田市、柏市、我孫子市、印西市、白井市、茨城県取手市で構成。意見交換などを実施し、事業化に向けた検討を本格化している。

 県広域道路交通ビジョン・計画では、千葉北西連絡道路を核都市広域幹線道路の機能を兼ね備えた「高規格道路」とし、早期具体化を図る方向性が示されている。併せて千葉北西連絡道路延伸を「構想路線」に位置付けている。

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