給食センターの計画プロポ 民間活力導入調査と一括(宮城県 亘理町)

[2022/8/17 宮城版]
 亘理町は老朽化が進む学校給食センターの整備に向けて、基本計画策定業務を委託するためプロポーザルの手続きを公告した。建設時期は未定であるものの、業務で建設候補地や民間活力の導入可能性などを検討して準備を進めて置く。業務の提案上限額は税込み850万円とし、9月22日まで参加申請、10月6日まで企画提案書を受け付ける。優先交渉権者の決定は同19日を見込む。

 基本計画は、施設整備を効率的・効果的に推進するために策定する。業務委託者は、経験豊かな事業者を公正に選定するため公募型プロポーザル方式を採用し、特定する。

 プロポの参加資格は、県内に本社・支店・営業所等を置き、町の「測量・建設コンサルタント等」か「物品・役務等」に登録していること。業務実績として公共施設整備の計画立案等の類似契約があることなどとした。

 業務内容は、基本計画策定として▽基本事項の整理▽施設規模の検討▽建設候補地の検討▽配置・建設計画の検討──など。また民間活力等導入可能性調査業務として、事業方式の整理と比較検討や民間事業者への参画意向調査、概算事業費・VFMの算定、要求水準書の作成といった項目も含む。履行期間は2023年3月31日まで。

 建設候補地は、現段階で公共ゾーンとして位置付けている悠里地区の役場庁舎北東端の区画を想定している。

 江下地区にある既存施設はRC造平屋949平方mの規模。敷地面積は5000平方mほどで、調理能力は最大で1日当たり約4000食あるものの、少子化に伴い現在は2700~2800食を提供している。築50年近くなり老朽化と調理機器の能力低下が著しい状況のため改築する。施設整備に当たってアレルギー食の調理対応、ドライシステムの導入などを想定している。

 整備時期は現在のところ未定。選定した事業手法や建設資材の高騰などの時勢を踏まえて進めていく方針だ。

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