機械・電気を来月公告 大谷地区中心施設 23年度には外構2期工事(小山市)

[2022/8/17 栃木版]

 小山市は、大谷地区中心施設「(仮称)市大谷市民交流センター」整備事業を進めている。市民生活安心課によると、施設の建設について入札済の本体工事に続き、電気設備工事や機械設備工事を9月にも公告する見通し。23年10月から24年3月にかけて外構第2期工事を実施し、24年5月にも施設の供用を開始する。22年度当初予算では、大谷地区中心施設整備事業で、22年度から23年度の2カ年総額9億8199万円の継続費を設定している。

 市の大谷地区では、地域拠点となる地区中心施設について、地元代表者等による大谷地区中心施設整備検討懇話会で建設地の選定や施設導入機能に関する議論を実施。その結果▽公民館・出張所などの行政機能▽福祉交流機能▽コミュニティ機能▽防災機能-を備えた施設を整備し、大谷地区での公共施設の規模不足や機能低下、災害に備えた避難場所の確保といった課題を改善させるとしている。実施設計は、オー・ジー・オー・アソシエイツ(小山市)が担当した。

 建設地は、大谷公民館北東の市道239号線沿いの、敷地面積2万4567.5平方mを選定。敷地南中央に中心施設を配置し、周囲に駐車場(一般用177台、身障者用8台)や駐輪場を配置する。また、中心施設の北東に接するように交流広場(A約1370.69平方m)や、敷地北西に多目的広場(A約1万1142.65平方m)を配置する。駐車場の地下には、雨水浸透設備を整備する。

 (仮称)市大谷市民交流センターの構造と規模は、S造平屋建て2010.55平方m。付帯施設として、屋外トイレ(RC造平屋建て・延べ床18平方m)と屋外物置(S造平屋建て・延べ床14.94平方m)3棟も整備する。センターに盛り込む機能としては、大谷出張所(公民館)事務室などのほか▽和室▽多目的室▽多目的ホール(1・2・3)▽倉庫▽防災倉庫▽図書室▽調理実習室▽会議室(第1~5)▽大谷地区社会福祉協議会事務所▽高齢者サポートセンター▽図書室▽学童保育室▽ロビー-などを計画している。

 入札済みの外構第1期工事(A1万2000平方m)では、多目的広場の一部などのほか、施設北側へ進入路の市道7215号線(L224m・幅員5m)を11月までの工期で新設整備する。同第2期工事では、多目的広場の残りなどのほか、交流広場や施設周囲の外構(駐車場など)を整備する。

 なお、施設運営は市民交流センター現3施設と同様に、地元関係団体による指定管理者による運営に向けて協議している。現在のところ、指定管理者候補者となる団体の申し出はないが、市は今後も地元関係団体と協議を進めるとしている。

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